目周りのダルダルやクマは、ほうれい線と並んでメジャーなお悩みです。


目ん玉は頭蓋骨に埋まっていますが、その穴を眼窩と呼びます。

そして、目ん玉の後ろには眼窩脂肪という脂肪があり、これがクッションのように目ん玉を保護しています。

眼窩の前面には眼輪筋という筋肉があります。

この筋肉や、その上の皮下脂肪や皮膚が、眼窩の蓋になっています。


ご年齢と共に

・眼窩がでかくなる

・眼輪筋が薄くなる

・皮下脂肪も皮膚も薄くなり、ハリがなくなる

といった変化が起こります。


要するに、入れ物の径が大きくなるのに、フタはショボくなるんです。

すると、入れ物の中身=眼窩脂肪が出てくる、という仕組みです。




私は元々美容外科で勤務していましたので、この眼窩脂肪を取る手術、やっていました。


下まぶたをあかんべーした結膜(赤いところ)を1cmくらい切って、そこから眼窩脂肪を取る、という方法です。


よく「切らないクマ取り」と言うてるアレですが、皮膚を切らないのであって、どこも切らないわけではありません。出口がないと、取り出せないですからね。


で、この眼窩脂肪を取るだけだと、今度は目の下が窪んでしまう場合、太ももの脂肪を取ってきて、そこに注入するんです。

溝に岩が並んでる→岩を取ってコンクリート流す、みたいな感じです。



ハムラ法は、この窪みに眼窩脂肪を再配置する手術です。皮膚側からアプローチするので、下瞼のきわに跡ができますが、目立つものではなく、ついでに要らん皮膚を切除できるため、目元の皮膚のダルダルもスッキリします。(取りすぎるとあかんべしたみたいになります)

溝の岩を溝全体に均す感じですね。



外科は当院扱っていないので、話はこれくらいにしまして。



「クマは気になるけど、ゼロにならなくてもいい。

手術までしたくない、怖い。」


という方は、ヒアルロン酸でマシにすることができます。

お目元の骨や皮下脂肪のボリュームが減ったのを、補っていくんです。


ただ…当たり前ですが、しっかり眼窩脂肪が目立たないようにしようとすると、しっかりした量のヒアルロン酸が必要で。

そして、その分、ほっぺのボリュームが出るんです。


この塩梅の好みが、ほんと人それぞれ…。


前にも書きましたが、写真で綺麗なのと、実物で綺麗なのにも差があります。写真はわざとらしいくらいが映えますからね。『ヒアルロン酸治療に思うこと②』前回の続きです。 美容外科の頃、同僚に「MDコード(ちょっとずつ、の打ち方のマニュアル)を一通り理解したら、80点の出来にはできるよねぇ。」と言われたことがあ…リンクameblo.jp


個人的に、

・ほっぺドーンの顔が苦手

・外科に対する抵抗感が低い


という事情で外科をお勧めすることもありますが、ほっぺドーンが苦手なだけであって、ほんのり高さのある、垂れてないほっぺは好きなんです。

というか、たとえ外科手術でクマ取りするのであっても、若々しくて元気そうになるので、中顔面のヒアルロン酸治療は併用していただきたいです。



長い前置きでしたが、続きまして中顔面のお話です。




元々頬のボリュームはある方なので、パンパンにならぬようにました。


詳しくは、また明日〜ほっこり