こんにちは、大津石山院の小原です。
今日は食物アレルギーに対する予防における最近の考え方について

食物アレルギーの多くは、乳幼児期から発症し、そのため離乳食を遅らせたり、妊娠中や母乳を与えている母親が食物除去をしたりすることが長年望ましいとされてきました。

しかし、2008年に米国小児科学会が、アレルギー性食品の摂取を遅らせることによるアレルギー発症の予防には科学的根拠はないという声明を出してからは、考え方が180度変わりました。

あれから10年経過しようとしていますが、まだまだ新たな概念が浸透しているとは言いにくいでしょう。

新しい概念は、アレルギー性食品を積極的に早期から食べることにより、食物アレルギーの発症を予防するということです。





逆に、離乳を遅らせた場合の方が、アレルギー疾患が増えたというデータも増えてきました。

アナフィラキシー症状が出ることが分かっている場合は、もちろん食べてはいけませんが。

少し赤みや湿疹が出たからといって、過剰に除去したりすることは勧められないということです。

最新の食物アレルギー診療ガイドラインでも、「正しい診断に基づいた必要最小限の原因食物の除去」を推し進め、「原因食品を可能な限り摂取させるにはどうすればよいか」という方向に向いています。

そういえば私も赤ちゃんの頃、卵を食べると口の周りが赤くなっていたようですが、普通に食べさせられていたようで、(その頃は特にアレルギーとかあまり考えず、赤くなるな〜ぐらいで与えられていたようですが。
)今では卵アレルギーも、他の食物アレルギーもありません。


そして、アトピー性皮膚炎の方の約50%が食物アレルギーを持っていると言われていますが、その原因は、皮膚のバリア機能が低下しているからということも分かってきました。
皮膚のバリア機能が破壊されることにより、アレルギー物質が皮膚から感作されて発症するのです。


つまり、皮膚の状態を良くしておくことが食物アレルギーの予防につながるということです!!
アトピー性皮膚炎は、セラミドを含む保湿成分が不足し、皮膚バリア機能が低下しています。
皮膚バリア機能は色んな外的刺激から守ってくれています。

ハウスダストの中にも食物アレルゲンが存在していることがあるので、食物だけを注意していてもダメなんです!
なので、全身の湿疹の沈静化、保湿ケアがとても大切です



新生児の頃からしっかりスキンケアをすることにより食物アレルギーの発症が3割以上軽減したという報告もあります。

湿疹がある場合はステロイドなどの外用治療も必要になることがあります。(いまだにステロイドに対する恐怖心、不信感を持って、処方されたけど自己判断でやめてしまったり、使わなかったりしてなかなか良くならないということもありますが。
)

食物アレルギーを引き起こさないよう、しっかりスキンケアしていきたいですね!

アトピー性皮膚炎の方や、赤ちゃん、肌が弱い方へのスキンケアについておすすめしたいのはこちら





どちらも赤ちゃんから使用できる優しい成分で出来ています。

スキンケアして、美味しくストレスなくご飯を楽しめるようになれるといいですよね!

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