ミラドライ学会発表 | 肌がキレイになる★ドクター大西 知恵袋

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先日の日本美容外科学会第122回学術集会にて以下の発表がありました。

 

電磁波腋臭症治療器(ミラドライ)による腋臭症の治療経験

清水祐紀先生、佐々木英悟先生

 

【はじめに】

腋臭症治療は古典的な剪除法や、クアドラカッターによる治療などの外科療法、ボツリヌス毒素による多汗症治療などが行われている。今回われわれは電磁波腋臭症治療器であるミラドライを使用し治療する機会を得、術後治療部位の病理を採取できたので、その病理結果とともに報告する。

 

【対象と方法】

対象は40代男性2名の腋臭症患者である。ミラドライは皮膚を切開することなく、皮膚の表面から電磁波(マイクロ波)のを送り込み、選択的に皮膚表面より1~5ミリの深さの組織に熱損傷を加え汗腺の働きを永続的に失わせる治療である。このミラドライによる治療をメーカーのプロトコル通りに2回施行し、施工後6ヶ月以上経過した後に治療部位の皮膚、ならびに末治療側の皮膚を採取し病理組織学的検討を行った。

 

【結果】

2例とも真皮浅層から深層にかけて瘢痕組織に置換され汗腺組織の数の減少が認められ、1例では顕著に汗腺細胞が減少していた。

 

【考察】

ミラドライは非手術療法であり、術後のダウンタイムがほとんどなく、瘢痕もできないため、手術療法に比較し患者に受け入れられやすい治療であるが、その治療結果については、客観的根拠に乏しい報告しかない。今回われわれは2例の治療結果により、汗腺細胞の明らかな数の減少を確認し、症例2ではエクリン汗腺を含み顕著に汗腺細胞が減少していた。これらの結果を踏まえて治療方法を工夫することにより、剪除法と同等の治療結果を得ることが可能なことが示唆され、今後さらなる検討を行っていく予定である。

 

※日本美容外科学会第122回学術大会抄録集より抜粋

 

 

ミラドライ治療をはじめ腋臭症治療の治療効果については数値で表すといった客観的な評価がしずらいです。またミラドライ治療が始まってまだ数年しか経っていないため、その効果の持続が永久的なものなのかは不明です。しかしこうやって同一患者の治療側と未治療側の病理組織を比較して、明らかに汗腺組織が減少し、瘢痕組織に置き換わっているという学会発表が大学からありますと、その効果が確かなものでかつ一時的なものでないことを患者様に自信を持って説明することが出来ます。ミラドライ治療を行っていくうえで、大変心強い発表です。

 

 

 

 

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