昨日は大阪で日本臨床皮膚科医会・臨床学術大会に参加してきました。
そのタイトル通り美容がメインの学会ではありませんが、
けっこう面白い発表がありましたので、御報告したいと思います。
その1・・爪白癬に対するレーザー治療
中等症~重症の爪白癬、11名(合計33足指)に対し、
爪甲に4~8週ごと(合計3回まで)にレーザー照射を行った結果、
11名中7名(33足指中22足指)で爪の混濁比の明らかな改善が見られた
この中には内服療法を試みたが改善が見られず、
放置されていた爪白癬にも有効であった症例も見られた、という報告。
御存知爪白癬はラミシールやイトリゾールという
内服薬を飲まないとなかなか治りません。
例えばラミシールであれば6カ月以上飲み続け、
その間血液検査も必要で、それで治癒率は約7割と言われています。
また高齢の患者さんが多いため、副作用などの面から
内服治療の難しい患者さんもおられます。
それがたった2,3回のレーザー治療で、
それも痛くもなく少し熱いぐらいの短時間の照射で良くなるとは
この報告からすると改善率も内服と大きな差はないようですし
なんとこの治療はすでにFDAにも認可されているそうです
今後この治療は抗真菌剤の治療効果が不十分な患者さんや、
副作用のため内服療法が困難な患者さんにとって有用なオプションになるのでは、
という結びでした。
(コメント)
当院にもこのレーザーありますので、早速やってみたいと思います。
これで治るんやったら内服よりもいいような