最近も

 

大阪公立大学で手術後に亡くなったケースが

 

発生から数年たって訴訟になったっていうニュースがあったけど

 

あきらかな怠慢とか

 

非人道的な案件を除いては

 

患者側が病院に

 

医療訴訟で勝つってのはなかなか難しいんだよね

 

なんでかっていうと

 

患者はもともと訴えるつもりで医療を受けていないけど

 

病院はいつ訴えられるかもしれないって思って医療をやっているから

 

スポーツで言えば

 

ディフェンスに割く力の入れ具合が

 

全然違うんだよね

 

まず

 

手術を受ける患者にはインフォームドコンセントがとられて

 

承諾書ってのを書いてもらう

 

この承諾書にはほとんどの医療事故が起きる可能性が書いてある

 

オレもオペを数千件はやってきているけど

 

一度も起きたことがない合併症についてまで

 

毎回説明して承諾書を取っている

 

この時点でたいがいの事が術後に起きたとしても

 

患者の方が不利なんだよ

 

バンジージャンプとかダイビングとかでも

 

やる前に

 

たとえ事故が起きても訴訟は起こしません

 

っていう承諾書を書かされるけど

 

それと同じこと


次に弁護士と保険会社の存在がある


○○病院が訴えられました


って言っても


対応するのは病院じゃなくて


保険会社なんだよね


たいがいのケースで


例え訴訟に負けたとしても


病院は1円も払わない


払うのは保険会社だし


対応に出てくるのは


保険会社専属の医療訴訟専門の弁護士


中には医者免許を持っている弁護士もいる


そうなっちゃうと


勝負にならないなぁ


って思うでしょ


もちろんおかしいと思ったら泣き寝入りする必要は全くないけど


かなり厳しい訴訟にはなるんだよね