俺も田舎で高齢者医療に携わるようになって
もう10年以上になる
年間で20人とは言わないけど
もう100人以上は看取ってきてる
その中で
もう積極的な延命治療はしない
ってことにしたんだよね
例えば
80代の患者で
肺炎や心不全
呼吸不全
なんかで
酸素をうまく取り込めない
意識レベルが低下している
っていう状態になったときに
全身管理で
延命治療をしたとして
やった場合と
やらない場合で
数日しか違わない
その数日で
本人の人生はもちろん変わることはないし
家族の人生にも変わりはないだろう
だから
もちろん苦しまないように
酸素や
疼痛コントロールはするけれど
それ以上の
人工呼吸器管理や
急変時の心肺蘇生はしないってことにしてる
大事なのは
その方針に同意できる家族かどうか
だから
入院する時点で家族には
延命治療をしない方針を説明するし
少しでも具合が悪くなってきた場合には
再度
状態が悪化していること
生きているうちに顔を見に来ること
を話しておく
患者ってのは
具合が悪くなるのはたいがい
夜中か朝方
だから
死に際に会える可能性ってのは高くない
家族が心の準備を出来るようにしてあげる
それが
医者として出来る事なのかもしれないね
あくまで
最後まで治療をしてほしいっていう家族がいれば
その意思は尊重するし
その場合には
事前に転院してもらう
死んでからじゃ遅いからね~