ゴールドラッシュ起こる予定の-TS3O0710.jpg

ダストシュートに身を投げる。

思ったより落下速度は緩やかに加速するはずだったところの話がバブルのように膨れ上がり今世紀最初の強行が引き起こされる、こと。

肉欲された寸止めは解放を求め方向をワズカに変える、こと。

溶精の吐く息が街金の利息を大きく上回るときのこと。

精一杯息を吸い込みピンク色した沼に潜る。断りのなかったことに主は腹を立て、私の腹部めがけて尖った爪を差し出す。私はそれを厳かに断り、極めて緩やかに、しかし十分力強くその爪を押し返す。

時間差で訪れる動悸の高まり、酸素の欠乏。なぜか浮かぶ笑み。唇の端から泡が漏れる。確実に失われた残り時間。どうにかして息をするため一度水面へ上昇しようとする。が、どう考えても水面へ帰るまで息が続かないなあ、と考え別案を考える。
左手で押しとどめていた沼の主に向かってとびきりの笑顔を作り、押し当てていた手のひらで主の肩をつかみ、優しく引き寄せる。沼の主は予想外の出来事に驚き、両のエラから勢いよく水を出したり入れたり。ピンク色の沼ということを差し引いても主の頬は強く赤に染まっている。しばしの沈黙。
そうだ酸素だ、と思い直し主の唇を強引に奪い酸素をどうにかかすめ取る。一瞬で痺れていた体がもとに戻るのを感じる。
固まって動けなくなっている主を後にして、僕は光がゆらめく水面に向かい泳ぎだす。