昨年、関節リウマチの患者さんの人工膝関節置換術をしたのですが、その方の入院中の発言で面白かったことを書きます。

 

基本的に関節リウマチを患っておられる患者さんは、自分の飲んでいる薬をきっちりと把握し理解しておられます。

色々と気にする方が多いです。

その患者さんは、リウマチに関しては近医でフォローを受けておられました。

なので私はその患者さんが入院中、同じ薬を続けて処方していました。

当院ではジェネリック医薬品を推進しており、院内にはほとんどがジェネリック医薬品になっています。

それが良いのか悪いのかは置いときます。

 

リウマチの患者さんはほとんどがステロイド剤を内服されています。この患者さんもやはりステロイド剤を飲んでおられました。

 

ある日、この患者さんが、

「先生、わたしはステロイドのプレドニンを飲んでたんですが、入院してるうちに薬がなくなってしまったので、院内でお薬をもらうことになったのですけど、プレドニン・ゾロという薬になってしまったみたいで最近調子悪いんです。これってやっぱりゾロ品だからでしょうか?」

 

最初、意味がわかりませんでした。

でもよーく考えると、プレドニンではなくプレドニゾロンのことを言っていることが判明しました。

確かに、プレドニンは塩野義製薬から出ている先発品です。

プレドニゾロンはステロイドの一般名であり、ジェネリック医薬品として色々でています。

患者さんの言うことは当たらずとも遠からずでした。

 

後ほど当院の薬剤師さんによってきちんと説明してもらい、納得していただきました。

 

ジェネリック医薬品、広く普及しています。

先発品と主成分は同じなんですが、実は添加物が全然違います。

なので細かいことを言うと吸収高率や副作用が変わってきます。

みなさん、良ーく考えて薬を選んでくださいね。