🟥【医療従事者のご家族からの問いに──】
「患者ファーストは分かります。でも、医師の待遇や現場の過酷さについては、どう考えていますか?」
そんな率直な問いを、ある医療従事者のご家族の方からいただきました。
現場の実態を肌で知っているからこその、切実で大切な問い。私は深くうなずきながら、お返事させていただきました。
💬「患者ファースト」だけでは、医療はもたない
医師になって30年以上。
日本、フランス、カンボジアと、医療の現場を国境を越えて見てきました。
その中で私が強く感じているのは──
日本の医師は、あまりにも“報われていない”。
🔻たとえば、こんな現実があります:
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医師の報酬水準は欧米の半分以下(開業医・勤務医ともに)
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24時間365日体制、オンコールや長時間労働が常態化
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カルテ業務・書類対応・保険請求の膨大な手間
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そして患者側のクレーム・訴訟リスクの増加…
これでは、“人を助けたい”という情熱も、やがて疲弊します。
🌍一方、欧米の医療制度では…
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「人を救うという使命」に加えて、
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「家族との時間を守る」「生活の安定を得る」
その両方が当たり前の権利として制度に組み込まれています。
医師もまた、一人の人間として“健康に働く”ことを許されているのです。
🔧日本の医療制度、本気で転換する時が来ました。
だからこそ私は、国政で以下のことを実現したいと考えています。
🔹 医療報酬の適正化
→ 投薬や検査の多さではなく、診療の“中身と判断力”を評価する仕組みへ。
診断力あるかかりつけ医が、今よりもっと尊敬される社会に。
🔹 医療資金の“中抜き構造”(補助金マトリョーシカ)の是正
→ 補助金が本当に必要な現場に届くように、透明な流れへ。
「病院経営者だけが潤い、現場スタッフが疲弊する構図」を根本から変える。
🔹 医療従事者の全般的待遇改善(若手医師・研修医・看護師含む)
→ “労働”ではなく“専門性”として医療職を評価する社会へ。
技術・人間性・経験──すべてが尊重されるように。
💬「無駄な医療費を削減する」とは、
“安く済ませる”ことではありません。
“必要な人に、きちんと払う”。
これが、本当の意味での“医療費の最適化”です。
医師や看護師が安心して働けない社会に、患者ファーストなど存在しません。
医療とは、人と人との信頼の営み。
その土台に、“医療者の尊厳”がなければ、本当のケアは成り立ちません。
🩺私は、医師が誇りを持てる医療を、もう一度築きたい。
現場を経験してきた一人として、
医療という“国家の背骨”を、政策で立て直したい。
そのために、私は国政に挑んでいます。
現場の悲鳴が、静かに国の屋台骨を揺らしています。
だからこそ、医療再生は今しかない──そう信じて。