『ご挨拶』
MADEFOR COSMETICS(メイファーコスメティックス)(http://www.madefor.co.jp/
)プレゼンツ、「世界の皮膚科学研究早わかりブログ」掲載させて頂きます、Dr.MADEFOR(ドクターメイファー)です。
皮膚は、外界からの悪影響から生体を守っているものであるということはご存知だと思います![]()
でも、ここで、一思案
外界から生体を守っているところって他にもありますよね![]()
例えば、「髪」。生体の大切な部分である頭に、紫外線や衝撃が直接当たるのを防ぐ働きをしています。また、「ツメ」なども、同様に、指先というとても重要な部分を衝撃から守ったり、生体への細菌の侵入を防いだりしています。
「なんだ、皮膚の他にもあるじゃないか」とお考えですか
でも、実は、「髪」や「ツメ」は、どちらも皮膚の一部である「表皮」の仲間なのです
これらの器官は、胎児期に表皮から特殊化されて形成されます。
これらの起源から考えると、スキンケアって、皮膚にとどまらず、髪やツメを含めた全てをケアすることを指すかもしれませんね![]()
少なくとも、髪やツメのケアは、皮膚科学上とても大切だと感じます![]()
『本日のトピックス』
~タバコはニキビにどう悪い
~
「タバコはニキビを悪化させる
」というお話を聞いたことがある方も多いのではないでしょうか
たしかにその通り
タバコはニキビに悪影響をおよぼします。
でも、なんで悪いのか
っていわれると、案外答えは明確でなかったりしませんか![]()
実は、大きくは以下の3っつの原因があると考えられています。
酸化ストレスを増加させる
喫煙により、生体内には、強力な酸化ストレス原因である「活性酸素」が発生します。活性酸素は、毛穴付近の皮脂成分などを酸化し、「過酸化脂質」を作り出します。この過酸化脂質は、毛穴のまわりの表皮に悪影響を与え、以前にご紹介させて頂きましたとおりのメカニズムで、ニキビの発症と進行を促進します。
血管の収縮による血液循環の低下
血液内には、免疫細胞が存在し、細菌を撃退したり、炎症を抑えたりします。血管が収縮し血流が停滞すると、これらがうまく、ニキビ発症部位に行き渡らず、いつまでも赤みがひかないなどの原因となります。
ビタミンの破壊
タバコを吸うと、生体内のビタミンCが大量に消費されます。その量は極めて多く、一本で、約50mgを消費させるとも言われています。ビタミンCは、毛穴の表皮の細胞分裂を正常にしたり、酸化ストレスから毛穴の表皮を守ったりしています。そのため、少なくなると細胞分裂の乱れや、毛穴の酸化ストレスを消去できずに、以前にご紹介させて頂きましたとおりのメカニズムでニキビの原因であるafkが誘導されます。
以上が、タバコがニキビを悪化させる主な理由であると言われています。
これらの理由から、もし、喫煙される場合は、血液循環を低下させないことや、抗酸化に注意したスキンケアを行うことが重要であると考えられますね![]()
『本日の豆知識』
タバコが消費させるビタミンCの量に関しては、諸説存在しますが、概ね、一本あたり、20mg~100mgくらいではないかと言われています。食物に例えると、レモン一個分で約20mg程度のビタミンC量ですから、結構な量が消費されるんですね
喫煙は、吸いすぎに注意が必要であるということが実感できる数値ですね![]()