こんにちは。
産婦人科医×ライフコーチの根本はるかです。
今日は、女性が若い頃から
人生計画を考えるメリット
についてお話したいと思います。
私はもともと、
産科で妊娠から出産までを
専門にしていましたが、
子供が産まれてからは、
専門を不妊治療に変えました。
診療していて思うのですが、
不妊クリニックにいらっしゃる方も、
最近は若い方が増えてきたなと感じています。
世間的にも、
妊娠にはタイムリミットがあるということが、
認知されてきたのかなという風に思います。
その一方で、
タイムリミットはあるのはわかっているけど、
実際、いつから妊活をすればいいの?
そう思う方もいるのではないでしょうか?
早ければ早いほどいいと言うのは
間違いないですが、
そんな疑問をお持ちの方の
参考になると思ったので、
一つ論文を紹介させて下さい。
Human Reproductionという
医学雑誌に掲載されている論文で、
Realizing a desired family size:
when should couples start?
(Human Reprod, 30 (9), 2215-2224, 2015)
希望する子供の人数を実現するためには、
いつ妊活を始めたらいいか?
この論文では、
欲しい子供の数、
自然妊娠か・体外受精か、
どのくらいの確率で欲しいか
によって、遅くとも何歳で妊活を
開始すればいいか
について書かれています。
| 子供1人 | 子供2人 | 子供3人 |
自然妊娠 50% | 41歳 | 38歳 | 35歳 |
75% | 37歳 | 34歳 | 31歳 |
90% | 32歳 | 27歳 | 23歳 |
体外受精 50% | 42歳 | 39歳 | 36歳 |
75% | 39歳 | 35歳 | 33歳 |
90% | 35歳 | 31歳 | 28歳 |
(Human Reprod, 30 (9), 2215-21, 2015)
この表を見て、何を感じるでしょうか?
それぞれ、感じ方は違うかと思いますが、
こういった指標があるだけで、
人生計画を立てやすく
なるのではないでしょうか?
もちろん、どんなに早くから妊活を始めても、
確率は100%にはなりません。
でも、若くから自分は子供が欲しいのか?
何人欲しいのか?
しっかりと自分と向き合って
考えることができれば、
実現する確率は上がります。
不妊治療を専門にしていて思うこと。
それは、子供が欲しい女性には、
ぜひ子供を授かって欲しいということです。
でも残念ながら、今の医学では、
何歳でも妊娠出来る
という状況にはなりません。
だからこそ、より多くの子供が欲しい女性が、
子供を授かれる社会になるように。
是非若いうちから、正しい知識を持って、
自分自身と向き合い、
自分で選択して欲しい。
自分の人生の責任を取れるのは、
自分だけだから。
若い頃から、子供の有無についての
人生計画を立てることで、
自分のビジョンが実現する
可能性は高まります。
あなたは自分の人生計画を立てていますか?
まだ考えていなかった
というあなたの、
参考になれば嬉しいです。