ダーマペン、マイクロニードルRF、フラクショナルレーザー、サブシジョン系治療、ディープピーリング、各種注入、手術・アブレージョン等、それぞれのニキビ跡治療には一長一短があり、また適応・不適応があり、ある程度継続していく上で、一定のところで頭打ちになることはあるかと思います。


ニキビ跡の角がなだらかになり、クレーター状の瘢痕の底が浅くなり、周囲の正常皮膚との境界がぼかされ…その先は?


ニキビ跡の瘢痕部分のボリュームロスが強い場合(特に脂肪萎縮が強い場合や解剖学的にこけやすい部位やシワの凹みに一致してニキビ跡ができた場合など)はなかなか改善しにくいことがあります。


これまで自己真皮、PRPなどを用いてニキビ跡部分の創傷治癒促進を行なっていましたが、今後は症例によっては自己真皮+脂肪注入を併用した治療を行っていきます。


当院では通常のシリンジ法での脂肪吸引もベイザー脂肪吸引も行っていますが、脂肪注入の場合はシリンジ法での脂肪吸引で脂肪を採取し、生着率が高いものに加工し、細かく注入していきます。(なお、しこりの原因になる得るようなFGF添加は行いません)脂肪吸引の際には太もも等から脂肪吸引しますが、同部位から自己真皮も採取します。


肌質をよくするならPRP+ダーマペンの施術であるヴァンパイアフェイシャルもかなり優れていると思います。当院ではPFC-FD療法を行なっていく予定です(近日中)。一回の採血で最大施術6回分の血小板由来成長因子濃縮液を得ることができます。採血当日は施術で使用できませんが、凍結乾燥してありますので半年間保存可能です。一回の施術で1-2ml使用しますので3回あるいは6回施術で使用できます。


いずれも準備が整いましたらモニター治療を開始します。モニター治療は適応に合う方、一定の治療回数を繰り返し行える方、経過来院が可能な方になります。

※瘢痕が硬い方、アイスピック型ニキビ跡が多い方は不適応になることがありますので事前に診察を行います。