ニキビには段階があります。
面皰(毛穴づまり)→炎症性にきび(赤ニキビ、黄ニキビ)→嚢腫(しこり)→ニキビ瘢痕(凹凸、クレーター)
ニキビはすべて初期ニキビから始まりますが、大多数の方は未治療のまま赤ニキビになるまで放置されます。
どんなに腫れてもちゃんと治療すれば必ずひきます。基本的には保険診療で治療を開始しますが、治療抵抗性の場合や再発を繰り返す場合には自由診療の治療も併用します。
基本的に腫れが強くなったり、ニキビが密集していると放置すればニキビ跡へと進行する確率が高くなります。
ニキビは自然に排膿されるタイプのニキビもあれば中にこもって腫れあがるニキビもあります。後者の方が長引きやすいですが、ご自分でつぶしたり、放置すれば内部で破裂して周囲に炎症が波及します。結果としてニキビ跡へ進行してしまいます。
下の写真くらいの腫れでもしっかり治療すればクレーターを残すことなく治ります。ニキビは炎症を早期に抑え、かつ再発を抑えることが重要ですが、ニキビ跡になってしまいますと何倍も治療期間がかかってしまいます。
ニキビを繰り返す方の中には面皰ができにくいメイク(ノンコメドジェニック)を使っていない方、洗浄力の強い洗顔料やクレンジング、リキッドファンデーションを継続的に使用されている場合があります。ニキビがひどい時は極力肌に優しいメイク、メイク落とし、ノンコメドジェニック化粧品に切り替える必要があります。