肝斑は30代以上の女性で両頬骨上によくみられる難治性のシミです。

紫外線、女性ホルモン、摩擦刺激(メイク落とし、洗顔、マッサージ)など多様な要因で増悪します。

 

この中でも徹底した紫外線対策と日々患部をこすらないようスキンケアを心がけることである程度は改善します。

基本的には肝斑はメラノサイトの機能亢進の状態ですので他のシミ治療とは質が異なる治療になります。

遮光、スキンケアの改善、ビタミンCやトラネキサム酸の内服など保存的な治療が優先され、+αでの治療が必要があればレーザートーニング(当院ではピコレーザーを使用したピコトーニング/ピコジェネシス)を行うことになります。

 

トラネキサム酸の内服は特に重要となりますが、基礎疾患や副作用の問題で内服できない方もいらっしゃいます。その場合はかなり弱い出力でピコトーニングを慎重に行っていきます。しかしながらトラネキサム酸内服している場合としていない場合とでは治療反応性に違いはでるように感じています。

 

下のモニター様は頬骨から下に淡い肝斑がみられます。もやもやといた茶褐色の色素沈着の部分です。

トラネキサム酸が消化器症状で内服できないため、ビタミンC内服と当院のスキンケア用品の使用していただき、ピコトーニング(低出力)を5回行っています。

全体としたスキントーンも明るくなり、肝斑も薄くなっています。全体的な肌質も改善してきます。

肝斑の治療はすぐに効果がでるものではなく、半年~年単位でのフォローが必要になります。

 

施術前→ピコトーニング+導入 5回後

施術前→ピコトーニング+導入 5回後