こんなコメントを頂きました。
たしか・・・納豆水は熱に弱いと聞いています。調理に使う場合何度までなら成分を有効に摂取できるでしょう?
菌坊は納豆水が熱に弱いと言った覚えはないのですが、まあ菌坊の納豆水の作り方をご存じない方でしょうが・・・・成分とはいったい何でしょうか?
先ず納豆水は加熱に弱いで検索しましたが、1:件もヒットしませんでした。
そこで納豆水で検索したのですが、ヒットは少なかったですが、そこでの醗酵温度は60℃を超えない温度で指定されています。・・・この辺りから熱に弱いとイメージが伝わっていると思うところではないでしょうか。
その納豆水の作り方も藁で醗酵させた本物の納豆でないといけない、加える水は天然なければ・・・そんなバナナ?
こういった書き込みは無視して・・・過去logに何度と記している菌坊の納豆水の作り方をここで改めて記します。
先ずここでは納豆菌は好気性(酸素を好む)細菌であることを頭に置いてください。
材料は廉価なスーパーの納豆とカルキたっぷりの水道水^^
・納豆数パックを鍋に移し納豆が漬かるくらいの水を加え、弱火で煮て行きます。
・煮続けて納豆が踊り出した(90℃くらい)になって火を止め常温放置で自然冷却します。
このプロセスが大切なんです。加熱で温度が上がってくると納豆菌は死を予感し、種族保存のため芽胞という卵をドンドン放出していきます。そして90℃に達したころは納豆菌は死滅し芽胞タップリの溶液が出来上がります。芽胞自体ミクロの小さいものですが、これを鶏卵のようなは玉子とイメージしてください。即ち外から殻に包まれ、白身部分はジピコリン酸という成分で満たされ高い抗菌性を持って納豆菌の核(玉子でいえば黄身)を守っています。この芽胞は耐熱温度は高く、120℃を超えても生き残ります。
この芽胞タップリの溶液は常温まで下がっ行きますが、芽胞の発芽温度は40℃であり温度が40℃近辺になると芽胞が殻を破って、発芽しだし、納豆菌の赤ちゃんが誕生します。直ぐに納豆菌へ成長しますが、この誕生と同時に、芽胞が破れる訳ですから、白身で例えたジピコリン酸も溶液内に満たされます。
その後濾しとったり、希釈したりします。
当然数多くの納豆菌が成長しそれが芽胞を産み、ドンドン繁殖していきますが、これによりポリアミンの濃度も上がっていきます。当然これに水をつぎ足しして行けば、1代目2代目と子孫が増えてくるのですが、某研究所によれば、第3世代の頃から産出された芽胞は真円であるべきところ、楕円に変形しだすとのこと。そういうことを考慮すれば、何度も再発行させずに、早いこと使い切って、新規を仕込んだほうが良いかな。とは思いますが。
以上の方法で当初のものより高濃度のジピコリン酸、ポリアミンタップリの溶液が得られます。合わせて醗酵がリスタートしますから、当然納豆菌も増え、ナットウキナーゼなどの酵素も増えて行きます。
但し菌坊は高濃度のジピコリン酸、ポリアミンを摂取するために以上のプロセスを踏んでいます。
ここで質問の回答になります。摂取したい成分はなんでしょう。
・ジピコリン酸・ポリアミン
耐熱温度が高いので温度を気にする必要はありません。
・納豆菌、芽胞
納豆菌を低温加熱で摂っても胃酸で死んでしまうでしょう。芽胞は耐熱、耐胃酸が高く、温度を管理不要。
芽胞を摂ったとしても、胃から空調までは蠕動運動が激しく、芽胞は発芽しないでしょうね。小腸終端の回腸辺りになると、蠕動運動も緩やかになり、発芽しだすかも知れません、しかしこの辺りに来れば、空気濃度は薄く、いくらか発芽したとしても、納豆菌の繁殖は繁殖は望めません。当然生きた納豆菌を食べても同じこと。
生きた納豆菌が腸にとどいたとしても酸素濃度が低いので、繁殖することが出来ず効果も発揮できません。
・ナットウキナーゼ
これも少し前の記事にも記しましたが、ナットウキナーゼ自体2万以上の高分子です。血管内に入ることは出来ません。ナットウキナーゼ効果なんてありません。
有名な先生がTVなどでその効果を説明されています。納豆を食べて4時間後から、速攻血栓を溶かし、血液サラサラにすると。しかし納豆を食べても4時間といえば、消化が終わったころ、ナットウキナーゼなんて、腸に入ったばかり、吸収もされていません。そのナットウキナーゼが血液に入ることすらできません。それが血栓を溶かすの?ということです。そして科学の常識酵素はその前に胃酸で失活してしまいいます。ましてや前記したナットーキナーゼ2万の高分子で大きすぎて腸から吸収することは出来ません。吸収できるのは数千の分子量がやっと吸収できるくらいです。血管に入れないナットウキナーゼがどうして血管内の血栓を溶かすことができるのでしょうか?先生の説明は矛盾だらけ説明がつきません。先生のお話は試験管レベルの話でしょうね。ナットウキナーゼを抽出し試験管に加えたら血栓が溶けたということではないでしょうか。
こんな無意味な成分が摂りたいなら、失活しない程度の60℃未満の温度加熱されれば・・・・。
・大豆のレシチン、コリン
耐熱性あり
・大豆イソフラボン
耐熱性あり
・その他ビタミン、ミネラル
温度管理不要
下の3項目は、納豆水の大豆も摂った場合の話であり、菌坊は大豆有無の2種を作っているのでその大豆も一緒に摂った場合です。
ジピコリン酸、ポリアミンの働きについては ご自分で調べて見てください、過去logにも一部紹介はしていますが。
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