今回は健康は得るものではなく、毀損しないようにするものであることについて書く。

 一部の例外を除けば、もともと人間には健康が備わっており、日々それを維持していけばよい。つまり、健康は何か特別なことをして得るものではなく、ただ毀損しないように留意するだけでいい。

 それには、日々「自分に合った」規則正しい生活を心掛ける。この「自分に合った」という点が大切である。他人の提唱した健康法を取り入れようとしても、自分に合っていなければ何の役にも立たない。反対に、自分の不健康を他人のせいにもできない。それでなくとも日本には他責主義がはびこっており、最近は目を覆うばかりだが、自分に起こった不健康は他人のせいではなく、大抵は自分のせいなのだ。

 健康であるという状態は、規則正しい生活の川下にある結果に過ぎない。

 日々の暮らしが整うと、基本的に健康が大きく毀損することは少なくなる。ただそれだけを目指せばよい。健康法などという特別なことをする必要はない。