長野県というかまさに日本の秘境、大鹿村って皆さんご存知ですか?大鹿村は長野県下伊那郡に実在する村で、南アルプスを望む美しい景観と300年以上続く大鹿歌舞伎の伝統を守り続けているところです。原田芳雄さんの遺作「大鹿村騒動記」でご存知の方もいらっしゃるかもしれません。その大鹿村には実は大鹿村の七不思議というものがあるのです。今回はこの七不思議を調べてきました。

①大池の膳椀

 昔この地、鹿塩の里では古くから客寄せの行事を行うにあたり膳椀が不足したとき前夜この池に立って何人分をお貸しくださいと申し込み翌朝この池に来て見ると必ず依頼した数だけ浮いていたといわれています。ところがあるとき一個返品しない人がいたことから、二度と椀は浮いてこなくなったそうです。一説によるとこの池の主は甲賀三郎という諏訪大社のご祭神で大蛇だそうです。この甲賀三郎は諏訪地方の伝説の主人公の名前で地底の国に迷いこみさまよう。後に地上に戻るも蛇体となり諏訪の神になったといわれています。出雲の大国主の息子、建御名方神も建御雷神との相撲のあと手足をもぎ取られ、あたかも蛇体の形で諏訪に逃げこもったとも伝えられています。そんな深い伝承が残る大鹿村は東北の遠野に負けないぐらいの、まさに民俗学の宝の地だといえるのです。
 
ただ、大池に行くには片道通行の林道をひたすら走らなければなりません。山道になれていない方はなかなか大変ですよ。
 
でも着いた大池は本当にひっそりとした池で非常に神秘的です。

 
あたりは自然がそのまま残されています。
 
蓮の花も咲いていて綺麗ですよ。

 
中には本当に貴重なシダや蕗などが生えていています。

②逆さ銀杏
 樹高12m、周囲8.3m、樹齢約900年。弘法大師にゆかりの伝説がある古木です。弘法大師が若かりし頃、諸国を行脚の途中、この辻堂で一休みして、杖にしてきた「イチョウ」の枝をさしておきました。そして日暮れまで読経に励み、刺しておいた杖を抜こうとしましたがどうしても抜けないのでそのまま立ち去ってしまったそうです。やがて杖は根を張り、枝葉地面に向かっていくつもの房を持つ大木となったと伝えられています。また、この大木の幹や枝より垂れ下がっている乳状の樹皮を煎じて飲むと乳の出がよくなるといわれています。
 
さきほどの大池に行く途中に逆さイチョウはあります。途中1台ぐらい車が止められるスペースがあり、そこに車を止めてこのような細い道を下ります。
 
 するとこのような辻堂があり
 
 その隣に大銀杏があります。
 
 このように由来が書いてあります。
 
 このようにいくつもの房が垂れ下がっています。
 
 しかし立派なイチョウさんでした。

③塩の湯
 塩泉の起源は神代の昔、建御名方の命がこの地で狩をしたときに、鹿が好んでその水を飲んでいたのを見て、その水を味わって塩水を発見されたといわれています。また、一説によると弘法大師が諸国遍歴の際、農家の老婆に一夜の宿をお願いしたのですが、塩が無いために断られたそうです。そこで老婆のついていた杖で塩水のありかを示し、その塩水によって宿泊できたとも伝えられています。
 
これは鹿塩温泉「湯元山塩館」の大浴場です。ここの温泉は日本秘湯を守る会からも推薦される秘湯なのです。
日帰り風呂は要確認ですが、11:00~13:00ごろなら入れるそうです。(℡0265-39-1010)

 
なんと塩化ソーダ92.97、塩化石英3.81、塩化マグネシウム0.33と強烈な塩水が出ています。
 
 お風呂は暖かい(しょっぱい)お風呂と源泉そのままがためてある冷泉がありました。ためしに口にしたけどしょっぱいというよりは鉄分が多い感じがしてとても飲めた感じでは無かったです。
 
 さらにこの塩泉の塩を煮詰めて作った塩も売っています。 

④夜泣き松
 伝承によると駿木城主児島高春の息女に美弥姫があり、斧興国の頃、宗良親王につかえ、やがて身籠った姫は一女を産み、駿木城で育てていたそうです。しかし赤子の夜泣きがひどく姫はたいそう弱っていました。その話を聞いた河合に住む村人は、近くの観音堂に祈ると、観世音菩薩が夢枕に立ち、堂前の松の小枝を持って枕の傍に置いたところ、たちまち赤子の夜泣きが止まったそうです。それからこの松は「夜泣きの松」と呼ばれるようになったそうです。
 
おそらくこれが夜泣き松なのですが、民家の家の道を通らなければたどり着けそうもなかったので、ちょっと遠目の写真になってしまいました。

⑤八つ鹿
 昔猟師が群れをなしていた8頭の鹿のうち1頭を打って持ち帰ったそうです。翌日その付近でまた鹿の群れに遭遇したのですが、またその鹿は8頭の群れだったそうです。
 
さすがに8頭の鹿は発見できませんでしたが、道の駅で普通に鹿の角が売っていました。

⑥猫のノミ
 ここ、鹿塩の谷にいる猫にはノミが付かないといわれています。ここで生まれた猫の子はその世代のみどこにいってもノミが付かないそうです。
 
道端にいたにゃんこです。ノミがいるのかどうかはわかりませんでした。

⑦あくなしワラビ
 大鹿村で採れるワラビはアク抜きをしなくても食べられるといわれています。学者の研究によれば、地中の鉄分が非常に多いためだといわれています。
 
 
このように不思議なお話の残る大鹿村、パワースポットといわれる分杭峠もこの大鹿村と高遠との間にある場所ですし、なかなか面白い場所ですよ。まさに日本の秘境とも言える場所でしょう。