FB上で勝手にラヴェルの話題になって当直中というのもあって久しぶりに録音を聞いてた.

「クープランの墓」が結構好きでよく聴くのだが,パスカル・ロジェのものすごい録音を聞いてしまうとなかなか他のに目が移らない状態が長年続いていた.ついにそれを打破してくれたのがこの方.最近はYouTubeでものすごい録音が見つかったりして楽しい.

山崎亮汰 (12歳 2011年)

Ravel-Le Tombeau de Couperin(Toccata),Ryota Yamazaki(12 years old)



ちょっと洒落になってない感じがします.さすがに中学1年生でToccataはパワー的に厳しいものがあるが,しっかり頭で弾いていることに対し尋常じゃない知性を感じる.フレーズの刻み方とか右手と左手のバランス感覚とかマジで異常なレベル.完全に脳で弾いています.

ピティナの録音だが,つい最近今年の開催もあったようでそれもアップされていた.明らかにコンクール用の演奏で13歳でそれはまずいんじゃないかと思ったが,今年は国際ジュニアで優勝していたようで.

ジーナ・バックアゥワー国際コンクール(2)ジュニア部門・山崎亮汰さんが優勝!

7歳でピアノ始めたとかいうのがジャンルカ・カシオーリみたでいいじゃないですか.ウンベルト・ミケーリとかあったら出て欲しいところではあるが,とりあえず通常のコンクールのレベルを早くも超えているので15歳までに取りやすいコンクールで入賞して飛び級でヨーロッパの大学へ行ったほうが良いと思う.

日本の指導者が悪いというわけではなくて,日本にいると耳が悪くなるんですよ.理由は湿気と電子音.海外には向き不向きもあるし,内向きでかえって良いということもあるから一概には言えないけど,特に海外が異常に怖いとかいうのでなければさっさと行ったほうが良いと思う.間違ってもピティナや毎日で優勝してからとか変なこと考えない方がいい.そういうレベルじゃありません.