10月12日に開催されるスペインギターコンクールの予選に通ってしまったわけであるが,この日は非常に間の悪いことに「せんくら」のど真ん中である.このことに気づいたのはチケットを買いあさっている最中であった.バッティングを知っていたら録音しなかったかといわれるとそうでもなく,合格も決まっていないのにチケットを買わなかったかといわれるとそうでもないので,致し方ない.とはいえなんだかなあ.山下洋輔さんのボレロを聞けないのは本当に残念である.

このコンクールに出るのは大学6年生の時以来で,実に6年ぶり.あのときは新宿の安田生命ホールだったが,それから会場が変わって浅草にあるミレニアムホールになったらしい.行ったことがない.ただ上野から近いので,仙台くんだりから行くにしても行きやすい.2次予選は11時半からだし,日帰りで良さそうである.前後日程は「せんくら」三昧,中日はコンクールという強行日程を組むことにした.

このコンクールはスペイン生まれ(あるいは育ち)の作曲家の曲しか弾けない.そういうコンクールである.なんでまた突然出ようと思ったかというのは簡単で,春のクラシカルギターコンクールに旅行のため行けなかったからである.あちらはゴールデンウイーク開催だから休みも取りやすいし,医者になってからも2泊3日で毎年東京に遊びに来ていた,その理由が欲しかっただけである.ただ武蔵野文化会館なので遠い.このコンクールは近い.よしとしよう.

それにしても前回参加したとき,控え室の雰囲気が異様に悪かったことが気になる.このコンクールの卒業者は意外とプロが多いので,そういうことなのかもしれない.

セビーリャ風幻想曲 -スペイン名曲集2-
セビーリャ風幻想曲 -スペイン名曲集2-