バーンスタインの講義を聴いたおかげで,ベルリオーズやワーグナーへの関心がものすごく高まり,さらにストラヴィンスキーまでいってしまった.

「ストラヴィンスキーエディション」
という自作自演集が発売されている.最近のものは再発らしい.CD22枚組というおそろしく巨大なエディションであるが,全部iTunesに入れて聞いている.実はストラヴィンスキーについてはいわゆる3大バレエとプルチネルラくらいしか知らなかったのであるが,なんという不明であったことか.そもそも3大バレエと比べてプルチネルラの完成度はかなり高いように感じていたわけであるが,いずれにしてもバレエ音楽であり踊るための音楽である.他の「音楽のための音楽」の完成度から見たらその差は歴然とするわけである.

もちろん変な曲もあるし,退屈なものもある.そのうち自分の中で評価が変わるものもあるだろうが本当に駄作というのもあるだろう.多作だから仕方がない.

天才の条件とは多作である.まずは数で勝負.それがプロである.