こんにちは😊 Mooi Plastic Surgery 代表院長のパク・ユンヨンです。

頬骨縮小術のカウンセリングをしていると、本当によくいただくご質問があります。

「先生、頬骨の手術をすると頬がたるむって聞いたんですけど、本当ですか?」

ネットの口コミや症例写真を見ていると、たるんでいるようにも見えるし、そうでないようにも見えるし……モヤモヤされていた方も多いのではないでしょうか。実はこの疑問、私自身もずっと持ち続けていたものなんです。だからこそ自分で研究を設計して、国際学術誌に発表するところまで行ってみました。今日はそのお話をさせてください。
 

 

1. なぜみんな「たるみ」を心配するのか

頬骨が発達していると、顔が横に広く見えたり、角ばった印象になったりします。そのため頬骨縮小術を検討される方が多いのですが、骨を内側に押し込む過程で、骨を覆っていた頬の軟部組織(皮膚・脂肪・筋膜)が支えを失ってたるんでしまうのでは、という懸念が以前からありました。

問題は、これまで「たるんでいる気がする」「たるんでいない気がする」という、医師と患者さんの主観的な感覚だけで判断されてきたということです。客観的なデータがなかったんですね。

 

そこで、自分でAIを使って検証してみました

この点がずっと気になっていたので、私自身で研究をデザインしました。頬骨縮小術を受けた患者さん72名(平均年齢29.5歳、女性52名・男性20名)を対象に、術後1年以上経過した時点の写真をAIで精密に分析しました。

この研究は国際学術誌 PRS Global Open(2024年)に掲載され、頬骨縮小術後の頬のたるみをAIで客観的に評価した世界初の研究となりました。

使用した分析方法は次の4つです。

  • 顔面ランドマーク追跡:頬部13ポイントの位置変化を精密に測定
  • 曲率(輪郭カーブ)分析:頬の下側のラインの曲線の変化をフィルターで検出
  • 法令線の深さ分析:3D顔面データで、しわの深さの変化を数値化
  • マリオネットライン(口角〜あご先のしわ)の深さ分析:同じ方法で深さの変化を測定

結果は……?

統計的に有意なたるみは、確認されませんでした。4つの分析方法すべてにおいて、手術前後の差は統計的に有意ではありませんでした。わかりやすく言うと、AIで細かく測定しても、私の患者さんたちには頬骨縮小術後の実際の頬のたるみが確認されなかった、ということです。むしろ法令線の深さは、平均してわずかに改善する傾向すら見られました。

 

この結果、どう受け止めればいいのか

今回の研究で、「頬骨縮小術をするとたるむ」という漠然とした図式が、必ずしも当てはまるわけではないことをデータでお示しすることができました。

ただ、論文の中でも正直に述べているのですが、サンプルが72名と大きくはなく、当院1施設のみで行った研究であるという限界は確かにあります。そして、たるみが出るかどうかは、骨膜や軟部組織をどれだけ温存しながら手術を行うか、つまり執刀医の技術によって左右される部分でもあります。骨から組織を剥離する範囲や固定方法といったディテールが結果に影響するため、同じ頬骨縮小術でも、どのように進めるかが本当に重要だと考えています。

 

カウンセリングでは、ぜひこれを聞いてみてください

頬骨縮小術を検討されている方は、たるみ予防のためにどんな固定法を使うのか、軟部組織を温存するためにどんなアプローチを取るのかを、カウンセリングで具体的に質問されることをおすすめします。

結果は肌の弾力、年齢、骨格の状態といった個人差によっても変わり得るため、精密な診断をもとに専門医としっかり相談したうえで決めていただくことが、何より大切です。

今日も参考になる情報であれば嬉しいです。気になることがあれば、コメントやカウンセリングでいつでも気軽に聞いてくださいね😊