全くのマニアックな余談になるのですが、、、
今回の突いたヒレカンは氷水冷却し(ビニール袋越しに)、
敢えて一日を置いて次の日に捌いて食べました。
血抜きもバッチリで、満を持して刺身にしたのですが、、
見た目も食感的にも水っぽくダラーンとしてだらしがなく、
残念な味だったのでした。
どの過程が悪かったのか、、、
せっかくの食材を無駄にしてしまった罪悪感に駆られていたのでしたが、、
もしかしてもう一晩寝かせたら・・、という思いから、
ラップをして冷蔵庫でもう一晩寝かせた突いて3日目の刺身。
見ると滲み出した水分が皿に貯まっている。
身は滲み出した水分を纏い余計水っぽい!
「やっぱり駄目だったか~」
と一瞬思ったが、
切り身の角が立っている事にふと気付く。
よく見ると表面は水分で濡れているものの、身は昨日より”詰まっている”感じ見える(表現が難しいな~)。
一つの切り身を取り出し、キッチンペーパーで表面の水分を拭ってみる、、、と
「さあ、お食べ」
と言わんばかりの眩いオーラを放つ切り身
頬張ってみると、、、
それはそれは昨日とは比較にならないほど、
美味しい刺身へと昇華していたのでした。
突いてから3日目、結果的な推測なのですが、、
・切り身にして時間を置いた事で余計な水分を吐き出したことと
・氷水に浸け続けられた事でまだ熟成しきれなかった
が今回の因果関係なのではと勝手に考えていますが、、
昨日とのあまりの変わり様に、
自分にはまだまだ分からない魚の奥深さを教えてくれた出来事でした。