奄美地方は連休に入ると同時に梅雨入りし、連日の雨
連休最終日の昨日、ようやく雨も止み、久しぶりの漁
潜る場所を探すも、雨による赤土流出のせいで、海はどこも濁ってる。
「潜って濁ってたら諦めよう」と最終的に決めたポイントへ。
リーフの割れ目からエントリーし、沖に向かって泳ぎだすも激濁りで10mの底も見えない状況。
ここは以前3m級のサメに遭遇したポイントなので無理をせず、エントリーポイントに向かって引き返す
リーフの入口に差し掛かった時、
なんとか見える水深8mの底を陸側に向かって泳いでいく大型の魚
トビウオのように横いっぱいに広げた鎌状の胸鰭はヒラアジのそれ
先はかけ上がりの陸なので必ず戻ってくるはず。
すかさず息を整え、底に向かって潜行すると
どんぴしゃ!
戻ってきた魚が自分の横を通り過ぎていく。
正体はオニヒラアジ、しかも結構デカい。
オニヒラアジは射程から遠くを迂回し通り過ぎてしまう。
興味ありげな顔を確認したので、
「また戻ってくるかも」と思い待つ
と、見事Uターン。
自分の前を通り過ぎるもまたしても射程外。
でもまた戻ってくるはずなので、通り過ぎて行ったそいつを振り向くことなく、ひたすら岩の上にへばりついて待つ。
油断したのだろうか?、暫くしてオニヒラアジは自分の頭の横、しかも射程内を通り過ぎていく。
いつもは鰓蓋後ろを狙って打っていたが、今回は鰓蓋を狙って当てる。
発射!
見事鰓蓋に命中したオニヒラアジは赤い煙幕を立てながら物凄い勢いで根に向かって突進。
引き込まれながらもなんとかラインが根に絡まるのをかわし、
「さあ、勝負!」のタイミングで
あっという間の失速。流血のせいか、鯵系の魚の持久力の無さなのか。
そこで一気に浮上し、股に挟み〆め、
勝負あり!
銛先は反対側に貫通せず、鰓蓋一枚で繋がっていた
家に帰って計測すると
70cm 4.0Kg(鰭が青かったらもはやカスミアジと区別がつかない気がする)
解体すると、胃から意外なものが…
なんと20cm強はある水烏賊が2匹も!(一瞬食べようか悩む)
確かにおいしいだろうけど、偏食傾向があるのだろうか?(それにしてもメタボリックな肝臓)
そして、本日の夕食
じゃがいものサラダ、和風ミネストローネ、刺身、玄米
肝心の初となるオニヒラアジの味は…
脂も乗ってるし、臭いもしないんだけど、美味しい!というわけでもない
う~ん、なんとも言えないところ
また突いてまで食べるかと言われれば、もう突かないと思います。
ただし頂いた命、最後までありがたく自分の命に繋げさせていただきます