磯坊(イソンボ) | 海坊(インボウ)

海坊(インボウ)

魚達との一期一会を紹介しています

最近分かってきたこと。それは日没前になると魚が湧き出すということ。
今日は定時に職場を出れたので、この期待を胸に島の南に車を走らせる。
18:30.エントリー直後、見たことのないほどの多数のフエダイが根の上の中層を乱舞する。普段フエダイは人影をみるや一目散に逃げ去ってしまう。近くの岩穴に入ることもあるし100mダッシュがごとく、地平線?彼方まで走り去っていくことも多々。が故に信じられない光景。
潜航して寄せると射程に入らないまでも近寄っては来る。
今日こそは大型フエダイを仕留めれるかもしれない。期待が膨らむ。

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その時、遠くに大型回遊魚数匹が通りすぎていくのを発見。
とっさに潜航し岩陰に隠れ、誘いをかける。岩陰から上を覗いて待っていると見事寄ってきた!!
磯マグロ3匹。1匹目は俺の姿を確認し射程外でUターン。2匹目はさらに近くまできたが、これもぎりぎり射程外でUターンしようとする。3匹目は2匹目に合わせて遠くでUターンしようとするのを確認。磯マグロは急所を当てないと銛を無くすと分かりつつも目の前でみすみす見逃すことに耐え切れず2匹目に向かって見切発射。
先週、80~90cmのヒレナガカンパチを見切発射、体のど真ん中に当て、30m近く走られた挙句、銛を無くしかけた苦い記憶が蘇る。
衝撃的な走りに備え、全身に力を込める。
‥と次の瞬間、痙攣し横たわる魚体。
銛先は予想外に伸び見事頭を貫通。まさにミラクルショット。
ボンデンに魚を通してから獲った喜びを実感。

その後、フエダイの群れはウソのように消え去ってしまっい、日も暮れてきたので撤退。

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家に帰って魚を捌き終わったのは21時になったが、磯マグロは身が悪くなるのが早いのでどうしても今日中に食べきりたい(食べてほしい)という思いから迷惑とは思いつつ知り合いに配りに回る。しかし今日は幸運なことに23時からワールドカップパラグアイ戦ということでみんなにはいいおつまみになったよう。実際新鮮な磯マグロはシビの刺身(黄肌マグロ)に似た食感と旨味で本当においしかった。

$海坊(インボウ)

$海坊(インボウ)
71cm;4Kg