人生最後なら何を語り残すか? NHKの番組『最後の授業』
60歳前にライフネット生命を起業され、70歳を超えて現在は立命館アジア太平洋大学学長をされている出口さん。今まで一万冊超の本を読んだとされています。
私が数年前に読書を始めた際に、何を読めばいいかわからず、教養やビジネスにおススメの本をまとめた本を読み漁った時期があります。出口さんは、そういった読書本に関する著書も多く、私も参考にさせていただいていました。
しかしながら次第に私の読みたいものを自分で選べるようになり、その頃に読んでいたような本を読む事はめっきりと少なくなり、好んで読む本の系統もすっかり変わってしまいました。
それでも、出口さんの著書は歴史や宗教の知識が豊富で、読みやすい上に楽しめるので、今でも新作が出ると手にしてしまうことがほとんどです。
教養本を書かれている方々の作品は、名前が変わっても書かれていることがあまり変わらなかったり、中身がそれほどなかったりすることも少なくないのですが、出口さんの場合は、歴史だったり、宗教だったり、地政学だったり。毎回新たな知識に触れられるところも魅力です。
また、書店の入り口で大々的に取り上げられているビジネス書の著者の方々は、その歯に衣着せぬ語り口故か、世の中で大炎上したり、テレビで実物を拝見すると言動の矛盾に幻滅することも少なくありません。
そんな中で、今回の出口さんの講義を聞いて、私は感動しました。
ダーウィンの進化論に衝撃を受けたとされる出口さんは、『この世で生き残れるものは強いものでも、かしこいものでもない。環境に適応できるもの』といった主旨の発言をされており、この世を生き抜く上で変化や学びを重要視されていることが、若者の質問や、悩みに対する的確な解答からうかがい知ることができました。
知識が豊富であるにも関わらず、嫌みがなく、様々な話題に触れられていました。
成長率が低下し、GDPもどんどん減少する日本を危惧され、若者に『このままでいいと思いますか?』と問いかけられます。
夫婦別姓が認められない国は非常に稀であることも指摘され、政治のおかしさも指摘されます。
著書でも度々、『人、本、旅』の大切さを説かれている出口さん。機会があれば、まずは人にあってみる。出会いの大切さを何度も口にされていました。
番組の最後で出口さんは、ご自身の好きな言葉を挙げられていました。
Go where nobody has gone,
Do what nobody has done.
ご本人の人となりもうかがい知ることができる、本当に素敵な講義でした。
私が人生最後の授業だとしたら何を語るのでしょうか。
私は、人は誰もが特別だと思います。
誰一人として同じ考え方、性格の人は存在しません。
誰もがお互いに思いやることができれば、この世は本当に素敵な世の中になると信じています。
自分勝手をせずに、お互いを思いやって行動することで、却って皆が不自由を感じない世の中になると信じています。
裏を返せば、それ以外に、皆が自由かつ幸せになれる方法などないと考えています。
私が出口さんのように言葉を残すとすれば
Know the past, then go further. といったところでしょうか。
私達が挑戦しているようなことは、実は誰かがすでに挑戦していたり、すでにずっと大きな偉業を達していることも少なくありません。
まず挑戦したいことや、知りたいことがあれば、すでに過去に同様のものがないか調べてみる。
そしてそこから更に前に歩を進める。
私は、人は誰もが特別と考えています。そのため、過去に基づいて、そこから更に自らの歩を進めれば、おのずと出口さんの挙げられていた、where nobody has gone 誰もいまだ到達しえぬ場、what nobody has done 誰もいまだ成し得ぬことに手が届くと考えます。
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