プラズマは物質の第4の状態で膨大なエネルギーを持っていると説明してきました。プラズマのエネルギーは空間で電子のやり取りが行われたり物質の表面を変化させたりする素晴らしい力を持っています。

 

 最近は新聞やテレビで「核融合」という言葉がよく出てくるようになりました。仕組みを説明するとすごく難しいのですが、じつはプラズマ技術の最終目標は核融合なのです。核融合のメカニズムを説明するのは難しいのですが、身近なところで言えば太陽が光や熱を生み出しているのは核融合反応なのです。

 

 地球上で核融合を実用化出来るのはあと20年以上の年月がかかると思います。しかし、プラズマで満たされた宇宙空間ではプラズマが活発にエネルギーのやり取りを行い、恒星が誕生したり、大星雲が誕生したりしています。そして恒星が最後の時を迎えると一部分は大爆発を起こし、もとのプラズマに返っていきます。

 このように宇宙空間ではなんの設備も必要とせずにプラズマのエネルギーで様々な現象が起きています。

 その一部のエネルギーを大気のある地球上で活躍してもらおうという試みがプラズマ科学なのです。

 プラズマの臭いを消す、細菌を殺すだけでも人間にとってはありがたい恩恵なのです。

 さらに、各種の産業の中にも活躍の場を広げていってるのがプラズマ科学なのです。

 早く恩恵に巡り合えた人はきっとラッキーなのです。