はじめまして。静岡で美容クリニックに勤務している医師です。 「読めば若返る」そんな情報をお届けするこのブログ。 記念すべき初投稿は、トラネキサム酸の内服について。 「シミに効く」と聞いたことがある方も多いと思いますが、実際に論文ではどう示されているのか、わかりやすく解説します。
■ トラネキサム酸とは?
もともとは止血剤として使われてきたお薬です。それが美容領域で注目されるようになったのは、メラニン生成を抑える作用が発見されてから。
■ 論文が示す3つの美容効果
① シミ・肝斑の改善
2012年にJournal of Cosmetic Dermatologyに掲載された研究では、トラネキサム酸を1日750mg、12週間内服したグループで、肝斑のメラニン指数が有意に低下したことが報告されています。
メラニンを作る細胞(メラノサイト)への信号をブロックすることで、色素沈着を抑えるメカニズムが確認されています。
② 肌の透明感・均一性の向上
2016年のJournal of Dermatological Treatmentの研究では、内服後に肌のトーンムラが改善し、透明感の向上が認められました。外用の美白剤と比べて、内側から均一にアプローチできる点が特徴です。
③ 炎症後色素沈着の予防
ニキビ跡や施術後の色素沈着にも有効とする報告があります。抗炎症作用により、炎症が長引くことで生じるシミの予防にも期待されています。
■ 医師として気をつけてほしいこと
トラネキサム酸は処方薬です。市販のサプリとは異なり、用量・期間・禁忌(血栓症のリスクがある方など)の確認が必要です。
「飲めばいい」ではなく、自分の体質や目的に合った使い方を、かかりつけの医師と相談することをおすすめします。
論文ベースで見ても、内服トラネキサム酸は美容医療の中でエビデンスが比較的しっかりしている選択肢のひとつです。
次回は、外用との使い分けや、ビタミンCとの組み合わせについてお話しします。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
読んだあなたが、少し若返りますように。
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