オミクロン対応で2022/1/21に改正された最新版

「新型コロナウイルス感染症(COVID-19)診療の手引き 第 6.2 版」↓

https://www.mhlw.go.jp/content/000888608.pdf 

においても、軽症と中等症の区分は肺炎の有無、中等症 I 、II の区分は酸素登用が必要か否かで、従来通りである。

ところがオミクロン株の場合、この基準で行くと殆どが軽症以下であるにもかかわらず、死者数は今も過去最多を更新し続けている。↓

 

 

また、軽症/無症状でも完治後に『(従来の定義とは異なる)後遺症』を発症するケースが多く、感染者の多い欧米では、実質労働人口減少して長期的な経済活動にまで影響しかねないという。↓

 

 

ここでは、コロナ後遺症を火災鎮火後の水損に例えて、

 

"従来の定義に基づく後遺症を、小火(ボヤ)を消し止めた後の壁や天井に残った取れない煤けに例えるなら、コロナの後遺症は、消火時に発生する水損のようなものだ。
むしろ薬による後遺症に近いが、それが外からの放水によるものなら、コロナの後遺症は建物内に備えられたスプリンクラーの放水によるものだ。
つまり、コロナ感染に起因はするが、コロナ感染症とは全く別の病気なのだ。"

 

と述べたが、オミクロン株では、肺炎に至らなくても(軽症でも)ウイルスにより傷ついた血管を修復するための血栓が過剰に創出され、後遺症同様、消火のための放水が最悪死を招く。
但し、後遺症は自己免疫疾患による自律神経異常で、血栓症ではない。

 

本稿2つ目のリンク記事中の一番上に添付したリンク動画で山村医師は、ブレーンフォグなどの後遺症について、

"脳内の血管が詰まるのではなく、自律神経の乱れでちゃんと命令が行かなくなる" 

という。

脳内の血行不良という点では同じだが、こちらは生死にかかわるような症状ではない。

味覚・嗅覚障害は血流不良ではないが、免疫暴走による神経機能の低下によるもので、いずれの後遺症も自己免疫疾患であることには変わりない。

 

話を、コロナ感染による血栓症に戻そう。

以下は、まさにその一例だろう。↓

 

 

<抜粋>

" さいたま市は16日、新型コロナウイルスに感染していた市内に住む10代の男子学生が亡くなったと発表した。医療機関で3日に感染が確認され、7日に救急搬送された後、9日に県内医療機関で亡くなった。ワクチンを2回接種し、基礎疾患はなかったという。

・・・・・

 市によると、男子学生は2日に40度の発熱の症状があり、翌3日に市内の医療機関を受診して感染が確認された。・・・
 その後も40~42度の高熱が続き、震えがあったため、同居する家族が6日に119番通報した。救急隊員が駆けつけたが、血圧や血中酸素飽和度は下がっておらず、入院が必要な症状ではないと判断され、救急搬送されなかった。・・・
 しかし、翌7日朝に容体が急変して、血圧が低下し意識が薄れてきたため、家族が再び119番通報した。この際、搬送先の医療機関が決まったのは約2時間後だった。搬送先で治療を続けたが、9日に死亡した。死因はコロナウイルスによる播種性血管内凝固症候群だったという。"

<抜粋終わり>

 

冒頭で述べた軽症と重症の区分(あるいは入院基準は、肺炎にならなくても死に至るオミクロン株では当然見ないさなければならない。

ところが、オミクロン株対応のはずの最新版「診療の手引き」は全く変わってない。

今は医療現場が対応できないかもしれないが、今後感染者が減ってきたときに備えて、この見直しは必須だ。

 

従来株においても、患者の約9割に過剰な数の循環血小板凝集塊がみられ、これが死亡率や血管内皮機能障害の程度に強い相関があるというのは知られていた。↓

 

 

<抜粋>

" 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)において、血栓症(特に微小血管血栓症)がCOVID-19の重症度や死亡率の重要な要因の一つであることが明らかになっている。実際に、COVID-19で死亡した患者の剖検(病理解剖)報告では、肺、心臓、その他の臓器の末梢毛細血管や細動静脈内に広範に存在する微小血栓が認められており、多臓器不全との関連が想定されている。
 血小板は血栓形成に重要な役割を果たすが、本研究では、COVID-19における微小血栓の形成過程を理解するために東大病院に入院したCOVID-19患者(110名)から採取した血液を詳しく調べた結果、驚くべきことに、全患者の約9割において、過剰な数の循環血小板凝集塊が存在することを世界で初めて発見した。また、その循環血小板凝集塊の出現頻度とCOVID-19患者の重症度、死亡率、呼吸状態、血管内皮機能障害の程度に強い相関があることを発見した。

 本研究成果は、COVID-19における血栓症発症機序の解明、重症化リスクの予測、より良い抗血栓療法の探求・評価、後遺症の理解に資すると期待される。"

<抜粋終わり>

 

血栓(血の塊)というのは損傷部の修復のためにできるもので、本来、治れば溶けて血流が回復するようにできている。

ところが、これが時として血管を詰まらせ、機能障害や最悪死に至らしめるのだ。↓

 

"寒い冬こそ要注意! コロナ重症化にも関連『血栓症』"
読んで役立つ健康情報誌「こまど」、2021年12月号、

十全オアシスクリニック院長、浜松医科大学名誉教授・特命研究教授、浦野哲盟

https://www.comado.co.jp/post-2945/

 

<抜粋>

" 血栓症とは、何らかの原因でできた血のかたまり(血栓)が血管に詰まってしまう病気です。特に寒い時期には血栓ができやすくなり、心筋梗塞、脳梗塞、肺血栓塞栓症(エコノミークラス症候群)などの病気を引き起こします。また、新型コロナウイルス感染症の重症例では、血栓症を起こしやすいことがわかってきています。ただし、血栓症は、予防のできる病気です。血栓症の原因と予防法を知り、寒い冬を元気に過ごしましょう。

● 動脈と静脈のどちらでも血栓症は発症(図略、リンク元参照)

 私たちの体は、何らかの原因で血管の内側(内皮細胞や組織)が傷つくと、血小板がそこにくっついて血栓(血のかたまり)をつくり、傷をふさぎます。 内皮細胞や組織が修復されると、血栓を溶かして血流を保つ仕組みが備わっています。
 若い人でも、たとえばスポーツで打撲したりすると、その下の血管の中も傷つき血栓ができますが、傷害部が修復されると血栓が溶けて血流が回復します。血管の中では、血栓ができ、それが溶かされ、血流が回復するというサイクルが繰り返されているのです。
 ところが、血栓が大きくなり過ぎたり、不要なところにできたりして血管が詰まると血流が途絶え、臓器や体の機能が障害されます。これが血栓症という病気です。
 血管には、心臓から全身の臓器に血液を運ぶ動脈と、全身から心臓へ血液を戻す静脈があり(下図)、どちらにも血栓症は起こります。動脈の中でも心臓に栄養を送る血管に血栓が詰まって心臓の筋肉が壊死する病気が心筋梗塞、脳に栄養を送る血管に血栓が詰まって脳の一部が壊死する病気が脳梗塞です。
 静脈血栓症には、足の静脈に血栓が詰まる深部静脈血栓症と、その血栓がはがれて肺に運ばれ、肺の動脈をふさぐ肺血栓塞栓症(エコノミークラス症候群、ロングフライト血栓症ともいう)があります。
● 動脈硬化や血流の低下血液成分の変化に注意(内容略、リンク元参照)

● 生活習慣病の改善、有酸素運動の継続が重要(内容略、リンク元参照)"

<抜粋終わり>

 

コロナによる死亡例、特にオミクロン株における死亡例の多くが血栓によるものであるから、脂質異常症、糖尿病、高血圧、メタボリックシンドロームといった生活習慣病や年齢を重なるとともに進行する動脈硬化が死亡のリスクを高めることになる。

 

血管年齢を若く保つこと(血液サラサラ・血管しなやか)は、長寿の秘訣であるとともに、コロナによる死亡リスクも軽減する。

もちろん、後遺症を生じさせないためにも「感染しない」のが何よりで、社会機能を維持するためにも、基本的な感染予防対策や発症や重症化を防ぐワクチン接種は欠かせません。