みなさんこんにちは🌸

今年度ももうすぐおしまいですね。

 

私は2019年の4月から今まで「がん研有明病院」の形成外科で

レジデント(後期研修医)として頑張ってきました。

 

 

乳がんで胸を失った多くの女性に希望を与える乳房再建という技術。

女性の繊細な悩みや苦しさにここまで向き合える科は他にないと思いました。

ここまで、手術後の「美しさ」にこだわり続ける科も他にありませんでした。

 

そして、1mmもない血管を顕微鏡下で綺麗に縫い上げていく技術。

リンパ管静脈吻合の手術を初めて見た時は感動して、

手術というものの概念が変わりました。

 

どの科の手術でもおこなう「皮膚の縫合」

僕たち形成外科医が一番きれいに縫えるという、先輩の確固たる自信や

他科からの厚い信頼に心が動かされました。

 

形成外科を選んで、忙しい中でもがんばってきて、

良かったなと思えることばかりです☺️

 

 

 

最初からやりたかった乳房再建の患者さんが日本一集まってくるがん研有明病院。

入職してからは苦労と喜びの連続でした。

今、乳房再建の手術を日本で一番たくさんおこなっている病院です!

 

私も所属していた間に100人以上の患者様を相手に手術の執刀をおこないました。

 

 

大体の外科では「手術日」という曜日があって、たとえば火曜日と木曜日が手術の日、他の日は外来などの業務にあたるのですが

がん研の形成外科では手術日なんてありませんでした😲

 

毎日毎日、朝から夕方、時には夜まで手術が当たり前。

もちろん各自外来もありますが、それ以外はずっと手術!

書類作成や調べ物、雑務は手術と手術の合間にしていくスタイルでした。

 

慣れないうちは頭がパンクしそうになりましたが、熱い先輩や後輩に囲まれて、

私もどんどん手術にのめり込んでいきました。

 

そんな怒涛の日々の中で確実に、

同年代の他の病院の形成外科医よりたくさん成長しました!

 

手術のスキルにも自信がつきましたし、

他の病院では稀な手術も毎日おこなわれるため

英語論文を検索して調べ続けたことで、相当量の知識が身につきました😊

 

 

 

 

院内でのお仕事だけでなく、大量の症例データや珍しい経過をたどった症例などは、学会発表や論文などでどんどん世の中に発信していく。

そのことの大切さも知りました。

 

飛行機に10時間以上乗って、

海外の病院見学や学会参加にいかせてくれた環境にも感謝です。

 

 

4月からはまた違う生活が始まりますが、がん研で得たもの、

そして2年間お世話になった感謝の気持ちを絶対に忘れずに、

ここで働けたことに誇りを持って邁進していきたいと思います😊