ヘンリエッタ・ラックスは、1951年、5人の子供を遺し子宮頸がんで亡くなった。彼女のがん性腫瘍から発見された稀有な細胞は、科学者たちの間では”不死の細胞”として知られるもので、後に何十万人もの患者を救うことになり、医学業界に多額の利益をもたらした。
だが、それは彼女自身が知ることなく無断で彼女の体から摂取され、彼女の家族さえこの1975年になるまで知ることはなかったのだった。
この作品は事実を元に描かれているが、どうしてこのような非人道的な行為が起こったのだろう?
このヘンリエッタ・ラックスという彼女は黒人であり、1951年当時は現在より更に差別が大きかった時代だ。
この女性が、裕福な白人女性だったらどうだったのか?極端に言えば、大統領夫人だったら秘密にできたのか?
差別以外の何物でもないと思う。私はこの作品を見ながら、怒りを感じた。と同時にもう二度とこの作品を見る事はないだろうとも思った。
これは医学業界への怒りではなく、差別への怒りである。
あなたも一度見て下さい。そして怒りを共有しましょう。