水石 No,10
(故・本多忠三)
銘:【天空台・てんくうだい】
産地:瀬田川・左右 25cm
こちらで色々な写真が見れます。
こちらは忠さんの講釈付きの写真集~
上の写真集はPDF電子書籍版もあって、こちらでダウンロードできます。
http://osasoi.tyuuzou-honda.com/Resources/suiseki_201208.pdf
YouTubeでも見れます。
次はコレ。
40年程のお付き合いになる石友さんからの依頼。
石友さんによると、
「何の取柄もない石、要は駄石ってやつだけど白倉へ探石に行って初めて拾った思い出の石なんだよなぁ。何十年ぶりに車庫の隅っこから引っ張り出してきたんだけど、出したついでに台を付けようかなって思ってさ。」
「こんな石の台を作るのはイヤだろうけど、我慢して作ってくれる」
(サイズ/左右21・上下20・前後・11cm)
いつもならこういう感じの石は、
「台を付けるまでも無いと思うけど、ホントに付ける考え直す気は・・・」
っていう所だけど、初めての場所での自採石第1号って思い出深いもんなんですよね。
なので、
「おう、任せて作らせて貰いますよ~。」
ってな感じで請け負いました。
は、良いけど・・・。
石を見ると、ホントに取柄が無いゾ。
ポイントになりそうな所が無いので、どうやって見て台座を付けるのかわからん。
石友さんに聞くと、
「そのまま置いた状態でいいよ。あとの細かい傾きなんかは任せるで好きに作ってくれよ。」
って言うので、
「はいよ。じゃぁ、どうなるかわからんけど後で文句言うなよ。」
ってな感じで任せて頂きました。
向かって左と前をちょっと持ち上げて作ります。
最終的な起き具合や傾きは掘り下げながら良さそうな位置を調整して決めていきます。
左側に抉れた部分があって、ここをカバーするのに35mmくらい掘り下げる必要がある。