水石 No,97
(故・本多忠三)
銘:【孔雀山・くじゃくやま】
産地:根尾川・左右 20cm
全く手の入っていない自然のままの石です。
根尾川の石にしては珍しいのではないかと思いますが~~。
以前、忠さんが
「この石はどれ程の物なのか知りたい」
と言ったので、当時谷汲山の門前にあった菊石を売っていたお店へ一緒に行きました。
私たちは門前の婆っちゃんと言って仲良しさんにしていたお方で、菊石を専門にしておられるような女店主さんです。
この婆っちゃんに
「ちょっと見てもらいたい面白い孔雀石があるんだけど」
と言って見せたら、
「・・・これは珍しい・・・紋様が浮き出ている孔雀石で天然のままの山形石なんて・・・この何十年間でわたしが見た中でもとても珍しいものだ・・・」
「良い物を見れました。手放すときは、絶対にここへ持ってきてね。高く買いますから~。」
なんて言ってました。
勿論、忠さんは大喜びで帰っていきました。
こちらで色々な写真が見れます。
こちらは忠さんの講釈付きの写真集~
上の写真集はPDF電子書籍版もあって、こちらでダウンロードできます。
http://osasoi.tyuuzou-honda.com/Resources/suiseki_201208.pdf
YouTubeでも見れます。
参りました。
石を乗せて~、彫る位置に印をして~、石を下ろすとぉ~・・・
石の欠片がポロポロ。
そろ~っと下ろしてるんだけど、木に当たるだけで欠ける部分が多い。
これだけ全体に脆いと接着剤では何ともならないな~。
しょうがないから運任せで作業していくしかないです。