20代のOLの方。
右腕全体が痛く、また重く感じるとの事で、特に午後になると痛みが
酷くなるとの事です。
また、多忙時や週末ともなると決まって、眼精疲労と頭痛までしてくる始末です。
拝見しますと、次の三点が気になりました。
①人差し指の背側骨間筋と、手掌の母指丘を押すと痛む。
②前腕の腕橈骨筋を押すと痛む。
③肩鎖関節(※鎖骨と肩甲骨が接している場所)を押すと痛む。
※鎖骨の上部を上方向(肩の方向)に辿っていきますと
軽く凹んだ箇所です。
①は肩に、そして②は首に強い影響を及ぼします。
そして、③の肩鎖関節に痛みがある事から、これはパソコン業務の方に多くみられる症状で、
マウス症候群(マウス腱鞘炎)と、言われるもので自覚症状は主に
下記の通りです。
・指先がシビレる。(特に、人差し指を付け根が痛む)
・手首を動かすと痛い。
・肘が痛い、シビレる。
・腕全体が痛む、重く感じる。
・握力が低下する。(重度だと、お箸を使う事も困難になる。)
・肩、首、背中のコリや倦怠感。
・目の疲れ。
・頭痛。
仕事でパソコンのマウスを使う際、手首をマウスパットに固定したまま
指を酷使し、また右肩が前に出た状態で長時間操作を続ける事で、
肩鎖関節に負担が掛かります。
首や肩のコリよりも、先ず腕の不具合を自覚されるのが特徴です。
頸椎(首の骨)の後方への歪み(ストレートネック)も、多くみられます。
また、足を組んだままパソコン操作をされる方は、股関節と骨盤の
歪みもみられますので、腰痛を伴う方も居られます。
この場合、先ずは指から入り、手首~腕~肩~首の順に施術していきます。
この後、頭痛と眼精疲労を解消する為の頭蓋骨矯正を行い、今度は
背骨に大きく影響する骨盤を矯正した後、肩引き~背中~腰へと背骨を矯正
して行き、仕上げに股関節を矯正します。
最後に、自力矯正体操を御指導いたしました。
※あくまで一例ですので、結果には個人差があります。
※ご本人様のお許しを得て、書かせて頂いております。