季節はすっかり秋に移り変わり、爽やかで過ごしやすい気候になりましたね。
でも、実はこの“過ごしやすさ”が乾燥の始まりでもあります。
酷暑だった今年の夏も毎日日焼け止めを塗って、日差しの下に長時間いた夜は保湿を心がけて……と、ケアしていても、肌へのダメージは相当なもの。
この夏の強い紫外線を浴びて、じわじわと肌の乾燥が進み、秋冬になって夏のツケを支払う羽目に・・・
お肌にとって最適な湿度は65%程度と言われており、60%を下回ると肌の乾燥が進みニキビなどの肌荒れを起こしやすくなるため注意が必要です。
10月の相対湿度は平均すると65%以上あり、さほど低いようには感じませんが、日によっては20〜40%にまで低下することも…。
また、この時季は一日の中での湿度の変化も激しく、肌に負担がかかりやすくなります。
普段は乾燥が気にならない私でさえ、今までよりも乾燥が気になっているのですから、乾燥肌の人は「超乾燥肌」と言えるほどになっているかも。これから本格的な冬に向かっていくというのに、何の対策もしないのはマズイ!
この秋冬は、今まで以上に保湿が必要になりそう……ということで、乾燥肌対策をお伝えします。
【外からアプローチ】
①洗顔の見直し
・高温のお湯は必要以上に皮脂を奪ってしまうので、32度前後のぬるま湯で。
・こすりすぎ洗いをやめて、細かい泡でやさしく洗う。
・洗浄力の強い洗顔フォームや石鹸はやめる。(必要な皮脂を残すために)
・刺激を最小限にするためにタオルは抑えながら水分をとるように拭く。
②保湿ケアは朝もしっかりと!!
保湿ケアは「夜はしっかり、朝は手抜き」の方が多いようですが、朝の保湿ケアもしっかりして欲しいところ。
むしろ日中の方が沢山の紫外線や乾燥にさらされる事が多いので、朝にきちんと潤いで満たしてあげることが保湿力アップのカギとなります。
例えば、シートマスクをしながらのお出かけ準備や、朝食作りなど、ちょっとしたひと工夫で、一日の肌の保湿力やバリア機能が変わってきます。
また、化粧水は手でたたき込んだり擦ったりするのではなく、ハンドプレスでやさしく肌になじませましょう。
たたいたり擦ったりすると肌にダメージが及び、シミやシワの原因となります。
保湿化粧品は「ヒアルロン酸」「プラセンタ」「セラミド」などの成分が入っているものを選ぶといいでしょう。
秋は乳液を使って油分を補給し、肌の内側に水分や美容成分を閉じ込める必要もあります。
③美白化粧品を継続する
美白化粧品はメラニンの過剰生成を抑え込む効果があるので、シミ対策には欠かせないもの。
ただ、夏の間は美白化粧品を使っていたのに秋になるとパッタリと止めてしまう方いるので要注意です。
秋の肌の奥にはシミ予備軍が沢山眠っていますし、秋になったとはいえ紫外線A波(肌細胞に深いダメージを与える紫外線)の量に大きな変化はありません。
秋冬も美白化粧品の使用は継続するべきですし、紫外線対策もしっかり行うことがシミ対策には重要です。
④加湿器を置く
理想的な湿度は40〜60%で、美肌やドライアイ対策にはやや高めの60〜65%が良いとされています。
湿度が40%を下回るとウイルスも乾燥するので床や地面に落ちず、長時間空気中を漂い人間の体内に入りやすくなります。
さらに乾燥によりのどの粘膜が乾きウイルスの防御機能が低下し、風邪やインフルエンザにかかりやすくなると言われています。
一方、湿度が70%以上になるとカビが生えやすくなるので、湿度計を置き適切な湿度管理を心がけましょう。
→秋におすすめの加湿方法
ちょっと乾燥してきた、のどが痛いと感じた時に、手軽に加湿できる方法をご紹介します。
その日の湿度や状況によりお好みの方法を見つけてください。
・室内に観葉植物を置く
・器に水を入れておく
・床を水拭きする
・寝室に濡れタオルをかける
・お湯を沸かす
⑤疲れたお肌を回復させる「入浴」
肌を保湿し乾燥させないのにちょうどいいお湯の温度は、だいたい38度から40度前後です。
これぐらいのぬるめのお湯に10分から15分ほど浸かれば身体が芯から温まり肌もしっとりとします。
また、身体の汚れをきれいに落としたいからと硬いナイロンのタオルで強く身体をこすってしまう人がいますが、これは絶対にしてはいけません。
固いタオルで身体をゴシゴシ洗うことで肌が傷ついたりバリア機能が失われたりしてしまいます。
身体の汚れは、ボディソープをよく泡立てて手のひらでやさしく洗うだけで十分に落ちます。
【内からアプローチ】
冬の乾燥肌は「食べ物」でケア!!うるおいアップ食品5種
▼緑黄色野菜:にんじん、小松菜、ほうれん草、かぼちゃ、ニラ、ピーマン
▼青魚:サバやイワシなどの青魚
▼レバー:ビタミンAとタンパク質、そして皮膚の健康を守るビタミンB2が豊富に含まれていますから、乾燥肌対策に効果的です。
▼納豆:タンパク質やビタミンB群、大豆イソフラボンなど、皮膚のうるおいを保つために必要な栄養素がギュッと詰まっています。
▼ナッツ類:アーモンドなどのナッツ類に含まれるビタミンEは、血行を促して肌の代謝を助けてくれます。ナッツの中でも特に栄養が豊富な、くるみ、ピスタチオ、アーモンド、ピーナッツ、ヘーゼルナッツが効果的です。
【美しい肌とカラダをGET! 秋の夜長に見直したい「睡眠」】
睡眠は美容・健康を維持するために不可欠です。
睡眠中に分泌される「成長ホルモン」には、肌の水分保持量を増やし、健康な肌に導いてくれる働きがあります。
また、「肌のターンオーバー」を促進するのも、成長ホルモンの働きによるものです。
「睡眠ホルモン」と呼ばれるメラトニンは、老化の原因となる活性酸素を取り除く抗酸化作用があると言われています。
さらに、深い睡眠である「ノンレム睡眠」が少ないと、食欲を刺激するホルモンが増加し、食べすぎにつながるという研究結果もあるのです。
「質の高い睡眠をとるための5つのポイント」
1.朝起きたら太陽の光を浴びる
2.適度な運動
3.食事は寝る2~3時間前までに
4.就寝前のスマホ・パソコンは避ける
5.リラックスできる環境を整える
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