レッドカード「財務制限条項」もちらつく東芝の綱渡り(8月3日 毎日新聞 経済プレミア) | 開示の杜_dpro2015

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レッドカード「財務制限条項」もちらつく東芝の綱渡り

第三者委報告書が明かさなかった謎(4)

 東芝は、第三者委員会から不正会計の調査報告書の提出を受けた4日後の7月24日、東京都港区の本社で取引先の金融機関向けの説明会を開いた。説明会には、三井住友銀行やみずほ銀行など3メガバンクや地銀など100社程度が参加した。

銀行の関心は、財務への影響の度合い

 東芝は席上、報告書について説明して陳謝したうえで、取引の継続、すなわち、融資を維持するよう求めた。

 東芝は旧三井財閥系の企業で、現在も三井住友銀行、三井物産といった三井グループの中核企業の親睦会「二木会」の中心メンバーだ。「二木会」とは毎月第2木曜日に社長・会長が集まることから名付けられた。ただ、売上高が6兆円規模の大企業だけに、取引先の銀行は当然、三井グループにとどまらず、数も多い。

 集まった銀行の関心は、不正会計が東芝の財務にどれほど影響するか、ということだ。ただ、説明会のように多数が集まる「平場(ひらば)」で、そうした微妙な話はめったに出てこない。この日の説明会も、約40分という短い時間で終わった。

 席上、東芝は現在、中ぶらりんになっている2014年度の有価証券報告書を8月末に提出すると説明した。そこで、財務状況が明らかになる。

貸借対照表の資産はどれくらい減るのか

 企業の決算は、1年間にあげた売り上げや利益を記載する「損益計算書」と、年度末の資産と負債を記載する「貸借対照表」がある。東芝は過去6年余りで約1500億円の利益水増しがあった。これは、「損益計算書」に書かれた利益に不正があり修正するということだ。この影響で、「貸借対照表」に記載される資産がどれくらい減るかが、銀行にとっての関心事なのだ。


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http://mainichi.jp/premier/business/entry/index.html?id=20150731biz00m010005000c


(出処 : 8月3日 毎日新聞 経済プレミア)