ピッコマ連携『悪女は2度生きる』第53話のネタバレ&感想です。
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【もくじ】
・降霊会の始まり
・キーショア卿の尋問
・降霊術師の正体
降霊会の始まり
ロウソクだけの灯りの中、降霊会が始まった。
降霊術師はナイフで自分の指に切り傷をいれ、血を数滴テーブルに垂らす。
そしてその血で小さな魔方陣を白いテーブルクロスに描いた。
降霊術師が説明する。
これを生命の円と呼びます。魂が外に逃げないようにするためのものです。
では皆さん、テーブルの下に手を下ろして両隣の人と手を繋いでください。
決して手を離してはいけません。善良な魂でも制御範囲を逸すれば何をするかわかりません。
何よりもこの繋いでる手がお互いを守ってくれます。
魂は生きている人の手のひらから入り込むので必ず手のひらを合わせて繋いでください。
ヘーゼルは小馬鹿にするように、面白げに笑った。
ヘーゼルの横で終始不安そうにしていたミエルは苦笑した。
テーブルを囲んで全員が手を繋いで輪になり、その状態で降霊術師がブツブツ呪文を唱え出す。
すると、魔方陣から青白い光が解き放たれた。
閃光が小さな雷のように、光の線を散り散りに放電している。
「!?」
参加者たちは仰天した。
しかし降霊術師は呪文を唱え続け、魔方陣はより光度を増して強く光った。
「!!!!」
得体の知れない光に襲われそうな恐怖に、ミエルは悲鳴を上げた。
キャアアッ!
キーショア卿の尋問
その頃キーショア卿は別室でメイドからお茶を受け取ろうとしていたところだった。
だが娘の悲鳴が聞こえて、降霊会が行われている部屋に駆け込んだ。
「私 無理です!」
ミエルは床に座り込んで怯えていた。
「ミエル」
ヘーゼルも心配してミエルに近寄る。
「手を離さないで!魂が逃げちゃうわ!」
降霊会参加者の一人が彼女らに呼びかけた。
入口で呆然と立っていたキーショア卿が怒鳴った。
「えっ、えっと…」
雷親父の迫力にヘーゼルは緊張でカチコチに固まり、しどろもどろした。
《終わった》
という説明にミエルもコクコクと首を縦に振った。
「降霊会?」
キーショア卿は部屋の隅にいる降霊術師を目に留めた。
「ヒッ!」
降霊術師は獰猛な獣に狙いを定められた草食動物のように、小さく悲鳴を上げた。
キーショア卿は降霊術師のそばに寄ると、彼の胸ぐらを掴んでヘーゼルに確認する。
「グエッ。ハッ…ハハッ…」
降霊術師は掴まれた辺りが苦しくてうめき声を出したあと、“どうかお手柔らかに”と言いたげに乾いた笑いで誤魔化した。
キーショア卿は掴んだ手を放して降霊術師を床に倒した。
「クッ」
「何者だ?」
それから床に座り込む降霊術師を上から見下ろして問いただした。
「芸人だと?貴様に関するとんでもない噂は聞いているぞ」
「ヒイイッ」
降霊術師は凄まれて怯える。
「まあその…退屈している金持ちにささやかな楽しみを与えて謝礼を少々…」
「貴様が本当に霊を呼び出して予言をすると広まっていたが?」
降霊術師はゴマをするような低姿勢で愛想笑いした。
さらに続ける。
そう言って詐欺師の手口と演技力を披露して見せた。
しかしキーショア卿は彼のご愛嬌はスルーして、次の尋問に移った。
降霊術師は興が乗った様子で得意気に種明かしする。
「ああ…それですか?前に古代文字を学んだんです。“光れ”って意味だそうで、血でそれを描き少し経つと光り出すんです」
キーショア卿は頭を抱えてため息をついた。
《こんな詐欺野郎が社交界をあんなに騒がしていたのか?こっちが恥ずかしくなる》
そして怒気を顕にして言い渡した。
「お邪魔しました~!!」
降霊術師は脱兎のごとく退散した。
降霊術師の正体
「二人とも来なさい」
扉の外で待機していたミエルとヘーゼルが呼ばれた。
ミエルはしゅんとしている。
「好奇心は正しく持つべきだ。お前たちを信じて見守った結果がこれだ。情けないにもほどがあるぞ」
ヘーゼルが口を挟んだ。
「お遊びみたいなものです。詐欺だとわかってたけど手法が気になって…」
と反省の色を見せないヘーゼルに、キーショア卿は怒りで燃え盛った。
ミエルとヘーゼルは無言の圧力に震え、小さく縮こまるしかなかった。
「うっゴメンナサイ…」
~・~・~・~
降霊術師が走って待機中の馬車に駆け寄ると、中にいる人間が先に扉を開けた。
馬車のシートに腰を落ち着けて降霊術師はぼやいた。
向かいに座っているプレイルが尋ねる。
「何かあったのかライ?」
降霊術師はかぶっていたフードをはずして言った。
つづく
感想
ライがここで再登場するとはね、な回です。プレイルが絡んでいるとは何事でしょう?
次話で明らかになります。
みんなで手を繋いでテーブルを囲む降霊会はよく知られてるけど、そういえば日本人はやらないですね。コックリさんや一人かくれんぼはするのに。
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