ピッコマ連載『悪女は2度生きる』第39話のネタバレ&感想です。


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【もくじ】

・花嫁のネグリジェ

・寝室を共にする理由

・ネグリジェの波乱


 

花嫁のネグリジェ

無理よ


アルティゼアはソフィーが用意した花嫁のネグリジェに、プイッとそっぽを向いた。

奥様お待ちください。

最近流行りの膨らんだお袖にフリルがついて、膝上までくるスカートの裾がまるでアサガオのように広がるんです。


くるんと回るとふわっと脚に巻きついてとっても可愛いんですよ。

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ソフィーが夢見るように得意げに豪語する。

だがアルティゼアにその宣伝効果はなかった。


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エミリーがそう言ったの?


彼女はアサガオって何なの?としかめっ面をしている。

本当にこれが流行りなんですよ!花嫁の寝巻きにピッタリです!!


違う服を持ってきて


白色にしますか?水色もございます。私はピンクがオススメですが。

やっぱり奥様は水色がお似合いになる気もします。


ご主人様は何を着てもお気に召すはずです。絶対可愛くて色っぼいですもん!

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アルティゼアはため息をついた。


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それは戻して。前の寝巻きを持ってきて。


そんな。あの灰色の古い寝巻きを?初夜なのに?


…あれが楽なの。暖かいし


このピンクよりはマシだわ…


しかしソフィーはなおも食い下がった。


誰も新婚旅行にあの寝巻きは持ってきませんよ。


一家の奥様があんな服をまとっては大公家の使用人にも示しがつきません。

大公家の人たちが奥様のドレスを見てはやたらと不憫がって大変だったんですよ。

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アルティゼアも負けていなかった。


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部屋着でもガウンでも何でもいいから他のを用意して


ところがソフィーがあり得ない言葉を放った。


衣服類はもう船に積んでしまいました。これと明朝に着る服しかここにはありません

アルティゼアの心臓がドクンと脈打つ。

そんなに心配なさらず~。私とマダムエミリーが力を合わせて奥様のために仕立てたんですから


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そうじゃなくて…


絶対にご主人様も惚れ直すと思います

渾身の力作と言わんばかりにソフィーは想像を膨らませて、ウフフと笑った。

 

寝室を共にする理由

やむを得ない事態に、アルティゼアはしぶしぶピンクのネグリジェを着るしかなかった。


まあとても素敵です!殿下もきっとお気に召しますよ


ソフィーとアリスが口々に称賛した。

アルティゼアは少し恥じらっていた。

それから花嫁である彼女は、半ば強引に寝室に見送られた。


どうぞお入りください

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ちょっと待っ…


有無を言わせないかのようにバタンと扉が閉まる。


アルティゼアは諦めたように吐息を漏らした。

枕が二つ並んでいるベッドを目前にして、急に実感がわいてくる。


これを着てここで一緒に寝ろって?

アルティゼアは寝室を共にしようと伝えたときのセドリックの様子を思い出した。


~回想~

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船室は一緒に使いましょう


あっ…

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アルティゼアの申し出に、セドリックは神妙な面持ちをしつつ頬を少し赤く染めた。

どうかされましたか?


…何でもありません

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淡々と話すアルティゼアからセドリックは顔を背けた。

そして彼も同意した。
そうしましょう


アルティゼアはもう何度目になるのか、再び嘆息した。


どうしてセドリック様があんな顔をしたのかやっと分かった…

とはいえ


花嫁が初夜に別部屋で寝たらどんな噂が立つか分からない。
侯爵家の者は口外しないかもしれないけど、エブロンには無駄な心配をかける可能性が…。

いや、セドリック様は服なんていちいち気にかける人じゃ…

 
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と思うものの、問題が起きそうな装いをしているのは事実だ。

できるだけ気にしない


アルティゼアはネグリジェを遮蔽するように肩からシーツを羽織って、ソファーに両膝を立てて座り込んだ。

そうしていたらいつの間にかうとうとしていた。


そこに、セドリックが寝室の扉を開けて入ってきた。

 

ネグリジェの波乱

遅くなってすみません。もう日付が変わりましたよね。抜けるタイミングが掴めなくて…

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そう言ってふと前を見ると、目を覚まして慌てて立ち上がったアルティゼアの寝衣姿にセドリックは固まった。

…あっ


アルティゼアは顔を赤くした。


同時にセドリックも真っ赤になった。

アルティゼアはもじもじと早口でまくし立てた。


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これは…何も知らないソフィーが花嫁用の寝巻きを仕立てたみたいです。変ですよね。


他のものを着ようにも服はすでに荷積みしちゃったらしくて…。

こんな時間に荷物を降ろさせるわけにもいかず…


赤くなったままうつむいていたセドリックが、そうじゃないと言うように手で制止する仕草をする。


動揺を抑え込んでいるのか、口元を手で覆い隠しながらも言葉をこぼした。


変じゃありません。可愛いと…思いました。

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アルティゼアはますます真っ赤になった。

こっこれはマダムエミリーが…だからその…


焦るアルティゼアに、セドリックが彼女の頬に触れようと手を伸ばしてきた。

その手を避けたアルティゼアは床に落ちたシーツで足を滑らせて、背後のソファーに尻から勢いよく着地した。

セドリックは謝った。


…!驚かせてすみません

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ソファーに座ったままアルティゼアは言った。


いっいえ。ベッドをお使いください。私はソファで寝ます


いえ私がソファを使います


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殿下の身長じゃこのソファは小さすぎます。布団は譲れませんがベッドならどうぞ。


アルティゼアは全身シーツでくるまって頑なにソファーを陣取る様子だった。

セドリックはふうと息を吐いて自分を落ち着かせた。


…両方とも使っていいですよ。

…分かりました。そこまで言うならそうしましょう。

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というわけでアルティゼアはソファーで、セドリックはベッドに横たわった。

しかしアルティゼアは寝つけなかった。


なんでこんなに緊張するの

 
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一時して、上から降ってきた低声にアルティゼアはまぶたを上げた。


やっぱり無理です

え?


アルティゼアが身を起こすと、眼前でセドリックが彼女を見下ろしていた。

セドリックは真剣な面持ちで言った。


このままではいけません、ティア

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つづく

 

感想

うん、灰色の古い寝巻きはないわ。よくやったソフィー!w

ソフィーの言うとおりご主人様はお気に召していました。


セドリックはアルティゼアに手を伸ばして何をするつもりだったんでしょうw



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