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dpec-jのブログ

Dental Patient Education Center of Japan

30代後半・男性・神奈川・会社員

【質問内容】

私は喫煙者で歯科医院に行くとタバコについて先生が話してくれますが、具体的にどう悪いのかがいまいちわかりません。

健康には害なのは承知なのですが、口の中にどのように影響しているのでしょうか。


【解答】

ご質問ありがとうございます。

歯に悪いというより歯周組織に影響がある、とした方が正しいと思います。

その事を裏付ける論文があります。

喫煙者の歯周ポケット内の環境は酸素分圧が低く、酸素と栄養の組織への供給を妨げている可能性がある


喫煙者では非喫煙者と比較して深いポケットだけでなく、比較的好気的環境条件の浅いポケットにおいても 歯周病原細菌が定着しやすくなる

このように、喫煙の歯周組織への為害作用についてはたくさんの報告があります。


喫煙により口腔内環境が悪くなり、また免疫系にも影響が出ることがわかっているので、やはりタバコは百害あって一利なしといえます。

歯周病の改善を望む場合は、まず禁煙することからはじめるべきだと考えます。


また、歯肉の疾患 について詳しくニューヨークタイムスにも取り上げられており、非常にインパクトがありましたのでよろしければ参考にしてください。

歯周組織について書きます。






歯周組織とは文字通り、歯の周りの組織のことです。

歯肉、歯槽骨、歯根膜、セメント質がそれに該当します。



セメント質は歯について に書いてあるのでここでは割愛します。


歯肉とは一般的に歯ぐきと呼ばれている歯の周りの赤い組織です。

歯磨きを疎かにしてしまうとむし歯もできますが、歯肉がブヨブヨ腫れる歯肉炎にもなります。さらにそのままにしてしまうと歯周炎になります。

ちなみに、喫煙者の歯肉は色素沈着により黒ずみますので、喫煙の有無は歯肉を確認すればわかります。


歯槽骨とは顎骨の歯を支えている骨のことです。

歯周炎が進行すると歯槽骨が溶けてしまい、歯がグラグラになります。


歯根膜とは歯槽骨とセメント質をつないでいる繊維のことです。

歯根膜のおかげで、歯は容易に抜けません。

また、食感のセンサーや咬み合わせの力をコントロールするなどの役割もあります。

軟骨の唐揚げがコリコリして美味しいのは歯根膜のおかげです。








歯について書きます。









歯は歯肉から出ている部分を歯冠、根の部分を歯根と言います。

歯冠と歯根の境目を歯頸部と言います。

歯冠では、外側からエナメル質、象牙質、歯髄という構成になっています。

歯根では、外側がエナメル質の代わりにセメント質になっています。



エナメル質は骨よりも硬い組織です。



歯の色はシェードといい、このようにたくさんあります。主にABCDと区別されています。

後日、別で書きますが、CR修復やホワイトニングの際に歯科医師がA3A2などと言っているのはこのシェードのことです。




象牙質はエナメル質の内側の組織のことで、細い管(象牙細管)が束になっています。

むし歯で冷たいものがしみたりするのは、刺激がこの象牙細管を経由して歯髄に伝わるからという説(動水力学説)が有力となっています。


歯髄は神経と血管の部屋です。

図からわかるように、顎の骨から神経と血管が入ってきています。その入り口を根尖孔と言います。




セメント質は歯槽骨と歯根膜という繊維でつながっている部分です。

エナメル質とセメント質の境界線をセメントエナメル境と言います。セメントエナメルジャンクションとも呼ぶのでCEJと言う事もあります。

CEJと歯頸部は同じ位置にあります。

歯肉が下がってエナメル質の色の下に黄色い色の部分が見えてくる場合がありますが、その黄色い部分がセメント質です。