昨今ニュースで「食の安全の問題」が取り上げられない日はない。
産地偽装、賞味期限の改ざん、食べ残しの使いまわしなど枚挙に限りがない。
偽装方法はまさに千差万別で中には「善くぞ、そんな方法を考えたな。」と思わず感心させられる事すらある。
しかしながら、今回の「事故米」の食品への不正転用問題の悪質さの度合は上記の食品偽装事件とは桁がう。 最悪である。
メタミドホス入りの「もち米」、カビ毒入り「うるち米」。
ここで納得出来ないのが「事故米」と言う表記法である。
「事故米」の一部は、日本への輸送中にコンテナ内に海水や雨水が入って米が濡れる。 その結果、カビが発生して「事故米」になる。
確かに「事故米」ではあるが、「カビ毒米」である。 基準を超える濃度の殺虫剤入りの米は出荷の段階で「毒米」である。
結局のところ、すべて「毒入りの米」。
これらの「毒米」を偽装販売、違法販売をしていた業者の極悪さは言うに及ばない。
また、そもそも食品への転用が禁止されている今回のような「事故米」を会社名に「○○フーズ」や「△△食品」と言うように食品の文字が入った会社に買い取らせた国の責任の大きさは計り知れない。
そして、何も知らされずに騙され裏切られて続けるのはいつも消費する私たちだ。
果たして、実際行われている不正行為の何%が明らかになっているのかを想像するとゾッとする。
今回の一連の「事故米」事件のように関係者による内部告発や健康被害が発生して初めて不正が発覚する。
不正に手を染めた会社側の謝罪記者会見は責任転嫁と上辺だけの謝罪に終始する。
そして最後に来るのは、関係監督省庁の記者会見。
その中で「仮に今回問題になっている事故米を通常量摂取したとしても人体には影響を及ぼす可能性は極めて低いので安心して下さい。」
この会見を見た私たちが「あぁ~、良かった。大丈夫なんだ。」と言ってこの問題に幕を引くとでも役人さんたちは思っているのでしょうか。
でも、それは甘い。甘過ぎますよ。 明らかにアウトです、お役人さん。
改めてこの記者会見でのコメントをよく考えて見ると、「毒は入っていたけれど、いっぱい食べなきゃ大丈夫。」 と言う事と同じですよね。
「毒は毒。」なんです。 絶対に口に入れてはいけないものなのです。
私が思うに「毒入りを食べても大丈夫。」って言うのは、
例えば、キノコ狩りで採って来たキノコの中に毒キノコが混じっていてそれを誤って食べて仕舞いお腹を壊した時に 「お前ホントに運が良かったな、毒キノコをいっぱい食べなくて。 これからは気を付けろよ。」 と言われる事。
役人さん、この違いが分かりますか?
毒が入っている事を承知していてそれを売る事、また売られるかも知れないと分かっていてそれを売る事、これは立派な犯罪です。
必ず、誰かが見ていますよ。
最後に、会津藩藩校「日新館」の童子訓を。
単純明快。
「ならぬことはなりませぬ。」