前回の答え。

C図書館

でした~~。

ラスタの人々は単語のスペルや響きに隠れてるネガティブな言葉をポジティブに変換して新しい言葉をいくつか作りました。

例えば

Library → Truebrary   Lie(嘘)はダメだ、True(ホント)にしよう。
Understand → Overstand Under(下)はダメだ、Over(上)にしよう。
Dedication → Livication Dead(死)はダメだ、Live(生)にしよう。

このことを聞いた時、俺は思いました。

『ヘ~~~~、日本と同じやん!』…、と。

みなさん思い当たりますか??

例を挙げましょう。

鏡割り → 鏡開き
パーティーを閉める、終える → お開きにする
ウェディングケーキを切る → ウェディングケーキにナイフを入れる。
スルメ → アタリメ (賭け事の際、擦るのはダメ)
ヒゲを剃る → ヒゲを当たる
終わり → 結び
亀梨 → 亀有(江戸時代に地名を変えたらしい)

ね? 似てると思いませんか?

TPOによって表現を変える、ってのだったら日本はもっとあります。

結婚、妊娠出産、葬式、受験、賭け事、開店開業、入社入学…諸々、人々の想いがこもってる場面で“その場でそれは縁起が悪い”、とされる言葉や表現=忌み言葉を避けよう、と表現や、言葉そのものを変えるってやつです。これは書いてたら長いのでググって下さい。

逆に言葉を変えたりひっかけたりして、そのモノのイメージを上げちゃう、ってパターンもありますね。で、それを食して気分を上げる、と。

めで鯛、よろ昆布、トンカツ、搗ち栗(かちぐり)、紅白かまぼこ、お多福豆…などなど。

その食べ物の栄養、匂い、見た目などじゃない理由でメニューに加わったりするからおもしろいですね。

これは日本人が、言霊の力をなんだかんだ未だに感じてる信じてる、っていうことなんだと俺は思います。
そして、『ラスタもそうか…』と嬉しい納得でした。
他の文化や言語でこんな感じのことをする例は聞きませんが、どうなんですかね。

この“ネガポジ変換”じゃないラスタワードの代表格は

Vital → Ital (アイタル)。彼ら流の菜食メニューはアイタルフード。"Natural"にもっと力込めた感じ。
I,We,You → I&I (アイアンドアイ/アヤナイ) 自分と他人を分けない、って考え方から。
Good,Wonderful,Happy,Agreed → Irie 。これの語源は知らない。

このへんのラスタ語のキーワードは“I”。
ハイレ・セラシエ1世は英語でHaile Selassie I。
これを、ジャマイカ人はハイレ・セラシエ・ザ・ファースト、じゃなくてセラシ・アイ、と読んだんじゃないのかな、と、これまた俺の想像です。

この『Irie』って言葉が俺は好きです。ジャマイカ人は『Respect』って言葉もよく言うし、『それを日本人に伝えたい』って気持ちもあって、昔、曲やアルバムタイトルで使いました。
この『Irie』も代表的なジャマイカ言葉の一つで『これも日本に紹介したい』と思い13年ぶりのアルバムは『Japan be Irie!!』ってタイトルにしました。
もちろん、込められてるのは『日本よ素晴らしくあってくれ!!』という気持ちです。

さて、さらに次回はもうちょっと言霊、ラスタ、キリスト教、神道..などなどについて書いて、このシリーズはお終いかな。

今回はちょっとうんちくが多かったけど、こんな豆知識も文化を楽しむ深みになって俺は好きなのでちょっと書いてみました。

今回はクイズ無し!

なるほど~、と楽しく読めた人、もしくはジャマイカ、日本の言霊感覚は素敵だ!
と思う人はコメント欄に『Irie!!』と書いて下さいね~!
そして下の『読者になる』も頼んどくで~!

では、チャオチャオ~

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