初テーマのムービー。

あまり映画は見るほうではないけど

印象に残った映画を紹介してゆきます。


タイトル: マーシャル・ロー

マーシャルロー、日本語に訳すると戒厳令

この言葉を聞いた時、私は”懐かしい”と思いました。

というのも幼少時代に滞在してた、フィリピンでも70年後半は

正にこのマーシャルロー(戒厳令)のさなか。と、言ってもそこは

のどかな南国のフィリピン。恐らく、その法律を忠実に施行していたのは

首都マニラ近辺のみで私が住んでいたパンガシナン州はせいぜい夜間

外出を控えろ程度のもの。

兵隊が夜の街を警戒するような物騒な光景も無く、建前だけの

マーシャルローでした。ただ幼い頃だったのでこの言葉は脳裏にすぐ

刻まれこの映画のタイトルを聞いた時には戒厳令とピンときました。


この映画が公開されたのは確か2000年。公開当初、雑誌”News Week”誌

この映画をケチョンケチョンに酷評してた記憶があります。


しかしあの同時多発テロの一報を聞き詳細をが報道され、その後この

映画を見てびっくり。

あまりにも映画のストリーと酷似しているという点にびっくりしました。

公開直後にあのテロが発生していたら、酷評されることも無かったであろうと

思いました。(不謹慎ですみません)


ジハード(聖戦)、自爆テロ、政府関係機関への爆弾テロ、オサマビンラディンと

思われる人物など、事件とあまりに一致してる点が多すぎてこの作品の

原作者は当時あまりにも先取りしすぎていたように思います。

”有り得ない”というレッテルを貼られた原作者及び関係者はその後このテロを

どのような心境で見ていたのでしょう?


デンゼルワシントンはFBI捜査官の役で、テロの陣頭指揮を執り、ブルース

ウィルスはクーデターを目論む軍部の高官役でした。


この映画で知ったのは合衆国内における米軍の役割とはあくまで海外に

おける米国への脅威となる勢力への武力を行使する。つまり国内において

米軍は活動は原則禁止というルールがあるという事を知りました。警察が

手に負えない、武力を鎮圧する時は恐らく州兵が対応するのでしょう。

ただ唯一の例外は大統領令におけるマーシャルローが発動された時のみ

軍部が国内で武力で活動できる。


そこで悪役のブルースウイルスは国内でのクーデターを合法的に行うために、

イスラムの指導者(ビンラディンらしき人物)を誘拐してテロを誘発して大統領に

マーシャルローを発動させ、軍を動かす。その後デンゼルワシントンにその

企みがばれて御用となるストリー。


もし一度も見た事が無い人は見てみる価値があると思います。

あまりにも同時多発テロと似ている・・。でもこの映画は前にも書いたとおり、

同時多発テロの2年前に製作された映画です。