ジーコが4バックに踏み切れない

それはこの写真の彼がいないからでは?
真実はジーコ本人と私が会談した訳でないので
不明だが。(会談したい!!)
だか正直この写真石川直宏 は正直評価が低い
と、思う。
私は初めてJリーグの中継で彼を見た時ビックリした。確かU-20の遠征帰りで
途中出場だったが、ドリブルでガンガンサイドを切り裂き正確なクロス。
そしてミドルシュートあり。彼の経歴を見てまた唖然。横浜Mユース→横浜M
→FC東京。横浜Mはこんな良い選手を移籍させたのか?と。
勿体無い・・・。
今、世界的にサイドハーフやウィングバックの選手がゲームメイクを担って
いるのは明らかだ。例えばRマドリーのフィーゴ。Mユナイッテッド時代の
Dベッカム、Rギグスユベントスネドベド。チェルシーのロッペン
バルセロナにもジュリーがいる。この前のチャンピオンズリーグでは彼が
怪我で不在のためにバルサは負けたのではとも言われてます。
ワールドクラスのビッグクラブには必ずと言って良いほどタッチライン際の
ゲームメイカーがいます。
タッチライン上では選手がカバーする範囲は180度。それに対して、
フィールドの中では360度をカバーしなければいけない。プレスの厳しく
なったモダンフットボールにおいて必然的にタッチラインからボールを
前に運ばなければならない。四方八方よりプレスを受けるフィールドの
真ん中ではボールを受けて前を向いてボールを運ぶという動作がもはや
不可能に近いものと思われます。
しかしそのような戦術的制約を受けるのにも関わらず、日本においては
サイドプレイヤーを育てる努力を怠っているような気がしてなりません。
日本では中田(英)や中村俊輔などのいわゆるトップ下タイプの選手が
重宝されています。いわゆる<太字>『10番』タイプ
逆にサイドプレイヤーは評価が低い気がします。
この石川でさえ、五輪代表では守備に問題ありで控えに追いやられていたのです。

3バックか4バックか?
4バックにおける両サイドバック(SB)は状況に応じて
MF(ミッドフィルダー)になったりDF(ディフェンダー)に
なったりと、日本人の最も苦手な状況判断が求められる。以前に
トルシエが『日本人は車が来てなくても赤信号を渡らない』と酷評した
ように日本人の状況判断の悪さは有名である。(パリでもそうでした)
しかし事、仕事を明確にして与えればこれ程忠実に勤勉に仕事をこなす人種は
いないであろう。3バックがまさにそれに当たる。最後尾の3人は全員DF。
基本的にオーバーラップなどの攻撃参加はセットプレイ時のみに限られる。
この部分が日本人に受け入れられ易いフォーメーションの由来なのでは?

人材不足

だが、石川クラスのサイドプレイヤーは正直日本にはあまりいない。
こと左は(石川は右)皆無に等しい。浦和のサントス、鹿島の新井場、
大分の根本、コンサの和波(ひいきチームだから)などがいるが・・。しかし全般的に人材不足は否めないであろう。

日本人はイタリア人とサッカー観が似ている?

日本のサッカーはJリーグ元年より引き分けを否定してきて、ともすると日本人は欧州での引分文化を守備的で理解できないと言ってきた。しかしそれから10年の月日が経過して、サッカー文化が巷にも根付き、代表の試合となると『今日はサッカーの試合だから』と人々が家路に急ぐようになってきたと同時に私はある事を思うようになった。日本人のサッカーは実は超守備的なサッカーを好むのでは?と。例えばJリーグの試合においてもあるチームが大勝しても失点が多ければ、監督達はこぞって失点を問題にする。イタリアでは1-0の勝利こそ最も美しいサッカー(カルチョ)で4-3での勝利はカルチョに対する冒涜である、ある意味日本と似ているのでは。やはり第2次大戦の同盟国。どこか似ている。

タッチライン際の攻防に注目しよう

恐らくジーコもサイドプレイヤーの不足と日本人のメンタリティー(意外に守備的)を考慮して今のフォーメーションに至っていると思う。でも世界のサッカーは攻撃的になってきているのは紛れもない事実であり、私個人はこれからもサイドプレイヤー石川を応援して行きたいです。

石川、君しかいない!!