3月は別れ、出会い、旅たちの季節。好きだった街、
人、そして好きだった娘との別離(わかれ)。
たとえ、好きでない街でも別れる時はその街を愛しく
想う。普段何気なく楽しい時間(とき)を過ごした
仲間達とも、もう会えない。
それぞれの進路(みち)へ・・・。

なぜか”その街”との旅立ちの日、僕は汽車を選んだ。
ホームで汽車を待ち何かを期待していたのだろうか?
でも、好きだったあの娘は来てくれなかった。ホームの端の
日差しは春の光だった。汽車が到着してドアが開く。
鞄を抱えて席に着き、もう一度窓の向こうのホームを見渡す・・・。
僕の胸にフレーズが流れる。

君の街へもう一度もう一度だけもどりたい
全てが変るその前にもう一度 もう一度 もう一度
もう一度だけもどりたい
I Love You Forever・・・


10年後僕は故郷でもないこの街に再び戻ってきた。
なぜだろう?自問自答が続く。
妻は「昔の知り合いがいるんじゃない?」と茶化す。
でも全ては変わっていた。あの店、あの道と、
僕の好きだった物、全てが変わっていた。


この曲は9分29秒というシングルにしては異常な
長さでした。しかし究極のLIVE TAKE(一発録り)
別々のトラックで録音せず、ワントラックで録音。
すごく迫力のある仕上がりになってます。
この頃から角松敏生の音楽は少し大人びて
くるのです。

しかしシングルでは全然ヒットせず、すぐ廃盤。
今回たまたまアマゾンで検索したところ中古市場でも
あまり流通して無く貴重品?(本当?)


3月になるとこのフレーズが心に響きます。
この時のLIVE
『夜明けまでもう一度ヤリたい』ツアー
最高でした。最後まで
君の街へもう一度もう一度だけもどりたい
全てが変るその前にもう一度 もう一度 もう一度
もう一度だけもどりたい
I Love You Forever・・・


と、”生声”で繰り返し歌って最後のアンコール
は「No End Summer」アコGバージョン
時間は会館の終了時間21:00を大きく回ってました・・





アーティスト: 角松敏生
タイトル: 角松敏生 もう一度…and then