実は、京都で一番好きなお寺はと聞かれたら、僕は、金戒光明寺を挙げます。
”こんかいこうみょうじ”と読みます。
別に、浄土宗という宗教的な背景があるわけではありません。
単に、この寺の持つ独特の明るさが好きなのです。加えて、
ここは、入場料も取らないし、商売っ気が全くないからです。
少なくとも、旅行者からは、お金を取りません。
同じ金がつく金閣寺とは、品格が違うと思います。
金戒光明寺は本堂に入って、中で、一日寝転んでいても良いのです。
この点では、鎌倉材木座にある光明寺も同じです。
金戒光明寺のHPによると
宗旨/浄土宗
開山・宗祖/法然上人(源空) (1133~1212・鎌倉時代)
唱える言葉/ 南無阿弥陀仏
本尊/阿弥陀如来
法然上人がはじめて草庵を営まれた地である。
十五歳で比叡山に登られた上人が承安5年(1175年)四十三歳の時お念仏の教えを広めるために、
山頂の石の上でお念仏をされた時、紫雲全山にみなぎり光明があたりを照らしたことから
この地に草庵をむすばれた。これが浄土宗最初の寺院となった。
と、書いてあります。
(この画像はHPからお借りしました。)
ここが有名なのは、もう一つ理由があります。
幕末佐幕派の雄藩、京都守護職会津藩の本陣だったのです。
そうです、会津藩肝いりの新撰組が産声を上げたところなのです。
山門を一番下から見たのがこの写真です。
本堂は、この丘の上の頂上にあります。
今回、うちのワンコたちは、入場が禁じられていたので車の中で待機していました。
本堂のある一番上から見ると、京都の町が良く見えます。
その街並みを、幕末の剣士たちも見ていたと思うと、
ここには、特別な思いを寄せてしまいます。
近藤勇も土方歳三もここから京都の街並みを見たのです。
そういう歴史散歩が手軽にできるという点が、京都のすごいところなのでしょう。