日本の美術館で一度は行ってみたいと思っていた美術館の一つが倉敷市の大原美術館。

その為だけに、関東から行くのは遠いので、なかなか実現しなかったですが、

今回、広島旅行の帰りに寄ることができました。

 

大原美術館は、1930年に開館した日本で初の近代美術、西洋美術の美術館です。

それが、倉敷という町にできたのも驚愕。

倉敷紡績という繊維産業の雄を統括していた大原孫三郎が創設した美術館です。

 

倉敷市の駅に近い美観地区の中核をなし、本館、分館、東洋館、工芸館、

さらに、距離的に少し離れた倉敷アイビースクエアには、児島虎次郎記念館があります。

 画像は、「にっぽん折り紙」に描かれた倉敷市の美観地区。

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その児島虎次郎こそが、大原孫三郎の意を受けて、ヨーロッパから大量の美術品を買い付けたものです。

収蔵品は、絵画では、エルグレコの受胎告知、モネの睡蓮をはじめ、マティス、ルノワール、ゴーギャン、

ピカソ、モディリアーニ、などなどの西洋美術、

関根正二、岸田劉生、そして、児島虎次郎各氏らの日本画家。

工芸では、富本健吉、河合寛次郎、棟方志功、、、

東洋館には、北魏時代のもの、古代エジプトの彫像など、一日では見切れないものです。

一緒に行った友人は、フロアいっぱいに展示されている富本健吉の作品に興奮状態。

 

色々な絵画を見ていく中で、今回、びっくりするほど気に入ったのが、

この児島虎次郎の「朝顔」。

あんまり気に入ってしまったので、

ミュージアムショップで2018年のカレンダーを買ってしまった。それが、これです。

画像は、カレンダーを写したもので、やや暗い感じがしますが、

実際は、もっと明るく、夏の朝の光が溢れています。

 

日本人の心の琴線に触れるこの情景。

ちょっと透けて見える浴衣姿の女性と、

日本の夏の花の朝顔に水を遣るその女性がちょっと背伸びしている、

日本女性の美のとでもいうのでしょうか。

この絵だけでも、見に行く価値がありです。

美術館でも、今月の一枚として、展示してありました。