久しぶりですが、昨年はよくあった、週末の雨。雨による馬場悪化は予想のファクターを一つ増やすこととなり、しかも降雨量は当日のその時間にならないと分からないというところなので、非常に買い目を決めるまでがギリギリになったしまいます。天気予報でいろいろと妄想しても実際に天気予報通りになるとは限らないのが経験上、わかっているので当日の馬場状況を前のレース映像で確認しないと難しいというのが本音のところです。JRAの馬場発表も実にザックリしているので、そのグレーな部分をどう汲み取るかで、買う馬は変わってくると思うのです。今回言われてた戦前の話では、京都競馬場は排水処理が優れているので、重馬場でも稍重に近いのでは?ということです。実際にレースを見ればわかるのですが、宝塚記念のレースは重馬場ですが、かなり不良馬場に近いというのがわかります。これは乗っている騎手しか判断できないところなので、見た目ではわからないものです。とはいえ、レース前にそのところを予測するわけですから、難しいレースではありました。とはいえ、圧倒的に強くて、圧倒的な1.2番人気が揃って、沈むという結果でしたが、想像以上よりも馬券の配当は低かったですね。これは競馬予想リテラシーが高い証明でもあるように思いました。空気感としては圧倒的な一番人気のドウデユースが楽勝する感じでしたが…ちゃんと抑えているのか、飛ぶことも想定しているとしか思えない、配当に、ちょっと驚きました。競馬民のリテラシーの高さは今に始まったことではありませんが、2着の馬を7番人気に推しあげている事実は凄いと感じました。普通は消す馬ですし、ここで一発を期待するのはオッズからみても、有りえないことですが、ここを押さえにいっている時点でリテラシーは高いと考えました。競馬民のリテラシーが上がると配当も低くなるのは、何とも言えない気持ちがしますが、それでも、それだけ精度が上がっているのは何か嬉しい気もしています。ということで、上半期の最後のG1レース、宝塚記念を回顧していきます。

 

 

 6月22日  クッション値  東京  9.3  京都  9.7  函館  7.8

 6月23日  クッション値  東京  8.3  京都  8.4  函館  7.7

 

 

 6月23日 宝塚記念G1 芝2200 京都開催 13頭 曇り 重馬場

 

 今回の宝塚記念は京都競馬場での開催です。これだけでも異質なのですが、問題は天気です。もし、良馬場で開催されていれば、上位2頭は2強と呼ばれるぐらい、強いですから、堅いレースとなります。ガチガチのレースで予想はしやすくはなってしまいますが、先週末、特に日曜日の天気が雨、それも大雨ということで、予想を難しくさせることとなります。実際に6月22日、土曜日は良馬場で開催されていますし、夕方から夜にかけて一晩中雨が降り続くという予報でした。しかも大雨。で、当日の日曜日も雨が降り続くという感じでしたから、この予報でも当日、良馬場はあり得ないという感じでした。そうなると、どのくらいの雨量があるのか。それによって、馬場は変わってきます。一応、重馬場想定では予想はしますが、重馬場も稍重に近いのか、不良に近いのかは当日の15時ぐらいにならないとわかりません。ですから、重馬場というフラットな感じで予想をしました。ただ軸馬はどうするか?それは直前になってという感じでしょう。圧倒的な強さの馬は④ドウデュースと②ジャスティンパレスです。2頭とも前走で海外で負けての参戦ですが、④ドウデュースは昨年の有馬記念の勝利で、強さを見せつけていますので、有馬記念4着の②ジャスティンパレスよりも有力視させるのはわかる気がします。ただ、僕は②ジャスティンパレスの方を推していますが…そこに、3着馬がどう出るかそういうレースですが、道悪となると違います。④ドウデュースは国内の道悪経験はありません。②ジャスティンパレスは稍重ならイケるのですが、重馬場だとどうか…こういう不安があります。道悪巧者としては、⑫ブローザホーン、⑤ディープボンド、⑦プラダリアが有力です。雨は大歓迎の口です。これらを考慮すると、なかなか難しい感じです。しかも逃げ馬が不在です。何が逃げるのか?勝負に行く馬がどれなのか?僕は逃げるのは⑦プラダリアか⑤ディープボンドとみています。というのも、スローで、京都の坂のくだりでスパートしないと勝ち目がないからです。それには前につけていないと・・・道悪で差して来る馬はなかなか稀有な存在ですので、流れ込む形を予想しました。ロングスパートのスタミナ戦という感じでしょうか。そこに何が残るのか。そういう感じですね。

 

 

 予想

 

 ◎ ② ジャスティンパレス

 〇 ⑫ ブローザホーン

 ▲ ⑦ プラダリア

 △ ⑤ ディープボンド

 △ ④ ドウデュース

 △ ③ べラジオオペラ

 穴 ⑨ ソールオリエンス

 

 ②ジャスティンパレスはこのメンバーでは強い馬と思っています。重馬場が稍重寄りならば、この馬だと思っています。鞍上も好相性のルメール騎手ですし、何とかこなせそうです。⑫ブローザホーンは重馬場巧者ですし、馬券内は堅いと踏んでました。以前からの推し馬でしたから、この馬は入れたいなと考えています。⑦プラダリアはグランプリ男の池添騎手。重馬場巧者ですし、必ず勝ちに行く競馬をしてくると思ったので、ここは押さえたいです。⑤ディープボンドは道悪巧者ですし、衰えもありません。前目につけて粘り込むならこの馬だと考えます。④ドウデュースは3連係を買うならこの馬ははずせません。押さえには入れておきたい。③べラジオオペラですが、正直、⑩ローシャムパークと悩みました。しかし、⑩ローシャムパークは重馬場の中山で負けている点。大阪杯でも③べラジオオペラに負けている点を考え、③べラジオオペラは重馬場でも勝っていることを考慮し、さらに当日、③べラジオオペラは馬体重が増えているのにだぶつき感がなく、これは成長分と思われたことから、また一段とパワーアップしていると考え、③べラジオオペラを入れました。穴馬は⑨ソールオリエンスです。皐月賞の重馬場を豪快に勝ち切ったところで、ここでも万が一があるかもと思い、穴馬で押さえました。意外に人気しているのは驚きましたが…このレースはレース直前まで軸決めに迷いました。で、意外に重馬場が不良に近いと判断した点、三着以内なら堅いと思った理由で、⑫ブローザホーンを軸にしました。⑫ブローザホーンを軸に3連複で勝負しました。

 

 

 結果

 

 発馬が良かったのは③べラジオオペラ。しかし、⑧カラテがハナに行く勢い。その後ろから、⑦プラダリアも位置を取ってくる。すると、⑬ルージュエヴァイユが外からスーッとあがって、先頭になります。二番手は⑦プラダリア。3番手に⑧カラテ。4番手に内に⑥ヒートオンビート外に③べラジオオペラの隊列。中団に⑤ディープボンド。前には行けませんでした。後方の内に④ドウデュース。それをふたをするように⑫ブローザホーンが並びます。前半1000m、60.1秒。重馬場にしては平均ペース。淀の坂越えの途中から⑩ローシャムパークが仕掛けてくる。まくるような形で前に進んで行きます。その後を追うように⑫ブローザホーンも上がっていきます。坂を下りて、4コーナーへ向かう時には先頭は⑬ルージュエヴァイユと⑦プラダリアがせっています。4コーナーを曲がって直線に入ると、先頭は⑦プラダリア。横の外に③べラジオオペラが伸びて、外に外に動きます。大外から、⑫ブローザホーンが伸びてくる。⑫ブローザホーンの後方から⑨ソールオリエンスも伸びてきます。④ドウデュースは内を選択するも伸びてはこず、大外にいる馬達が伸びています。大外の⑫ブローザホーンが突き抜ける。2着争いに⑦プラダリアと③べラジオオペラが競っている。⑫ブローザホーンが抜けたところから、⑨ソールオリエンスも急追。2,3着争いが微妙な中でのゴールでした。 結果、1着、⑫ ブローザホーン。2着、⑨ ソールオリエンス。3着、③ べラジオオペラ 3連複配当 16,020円。やはり相当、馬場が渋っていたようです。あまりみない大外からの決着。1,2番人気が綺麗に飛ぶのもまた珍しい。しかし、熱が入るレースでした。こういう類の決着はなかなかないのでしょう。しかし、テレビではまるで④ドウデュースが勝つような空気でした。しかし、競馬の神様はそれを良しとしませんでした。レース中に豪雨があり、さらに馬場は悪化しましたし、こういうレースの結末があるとはテレビ局側の思惑を全てぶち壊す、爽快なことが起きました。まあ、僕が的中したから言えることですから、そう思うのかもしれませんが…テレビ局側の意向をぶち壊すのは競馬ならではという感じがします。こういうところが、作為のない、ドキュメントであり、面白いところだと思うのです。今年のG1は勝った騎手が被らないという不思議な年です。今回のレースも菅原明良騎手がG1初制覇ですから、こういう攻め方をしても良かったかと思いましたね。しかし、宝塚記念はあまり相性が良くないレースですが、的中したのがうれしいです。しかし、2着に着た⑨ソールオリエンスは穴馬だと思っていたのが、意外に人気していたのが驚きました。バレていたのかもしれませんね。いやあ、競馬民のリテラシーは高いですね。

 

 先週末の競馬で中央開催の競馬はいったん秋までお休みです。今週末からは本格的な夏競馬に突入です。福島、小倉開催。しかも週末は雨予報で、開幕週で道悪は予想が難しい。しかも夏競馬ですから、調子の良い馬の激走があるので、荒れます。そこを何とか拾いたいものですが…今回のレースもそうなのですが、軸馬を決めるのは本当に難しい。宝塚記念は直前まで軸馬は②ジャスティンパレスでしたが、急遽、⑫ブローザホーンに変更しました。これが功を奏して、馬券を的中することができました。そのままで言ったら、馬券ははずれ、ヒモ決着になっていました。6月はこの軸馬が飛び、ヒモ決着のレースが凄く多い…ちゃんと選んでいるのに、軸馬をミスるということが散見して、馬券を当てることができませんでした。やはり、軸馬を選ぶ場合、オッズや人気や印の多い馬に行きがちです。でも、そ~ではないということが夏競馬では象徴的になるので、軸馬選定には今年の夏競馬は苦労すると思っています。昨年まではボックス買いでしたが、今年から始めた軸買いが何となくしっくりくるようにはなりました。とはいえ、軸買いで軸飛びで、高配当を逃すこともしばしば。難しいところです。今年の夏競馬は日和ることなく、軸馬を選び出し、的中に繋げたいという意気込みで臨みます。人気や、印が当てにならないレースが増える夏競馬ですから、思い切って、この馬が来るということを信じて買う日々が増えそうです。信じ切った馬が来たときは高配当が見込めますし、それはそれで、嬉しいことだと思うのです。やはり前向きに、飛び込む意気込みで臨んでいきたいと思います。軸選びの難しさは、宝塚記念でも思いましたし、最近のレースで、軸選びを失敗しているので、何とか修正したいと思っています。