先週末から函館開催がスタートして、夏競馬の足音がひたひたと迫ってきます。こうなると、軸馬を決めるのが凄く難しくなってきます。特に、GⅢレベルですと、軸馬は複数頭いて、どれにするかが勝負の見極めになります。どうしても人気というか、オッズは気になるもので、人気している馬を軸馬にしがちです。確かに、競馬民のレベルは向上していて、オッズはある程度の信ぴょう性を持つモノですが、それでも当たらないのが夏競馬の真骨頂。ここはこの馬だと人気ではない馬を軸馬にするという荒業が必要になっていきます。先週末のレース、特にエプソムカップでは人気馬を軸馬にしない選択がありました。これは2週前の葵ステークスでも試みましたが、やはり、人気していない軸ですから、凄くドキドキします。しかもそれが馬券内に来てくれた時の感激は凄いものがあります。当然、配当も心地よいモノになりますから、気分は物凄く上がります。今後、夏競馬が本格的になっていくと、そういう選択を迫られる機会が増大すると考えますから、この馬だ!という直感を大事にしていきたいと思います。ただ、それではずれても、後悔がない様な選び方をしていきたい。オッズに肩入れせず、ぶれない気持ちが大事ですから、相当メンタルが鍛えられるかもしれません・・・夏競馬はなんでこの馬が馬券内に来る?というのの連発ですから、まあ、それはそれで仕方がない。ただ、人気や、オッズに酔わないように、自分が決めた馬を軸にするという強い気持ちが大事だと、今回のレースを終えて思いました。これは夏競馬に向かう上で、凄く大事なことだと考えます。そして、競馬場のコース形態を思い出すのに、一苦労でしたから、そう単純ではない競馬にあらためて、感慨深いものがありました。ということで、2重賞の回顧をしていきます。

 

 

 6月8日  クッション値  東京  9.7  京都  10.8  函館  7.6

 6月9日  クッション値  東京  9.9  京都  9.9   函館  7.5

 

 

 6月9日 函館スプリントステークスGⅢ 芝1200 16頭 小雨 良馬場

 

 函館1200は先行内前有利とイージー感があります。しかも開幕週ですから断然内が有利です。内に入りこめれば勝てるという感じに言われていますが、そーではないです。もっと複雑です。函館競馬場の1200はスタートしてからずっとなだらかな登りなのです。単騎で楽逃げできた場合は、逃げ馬が優勢ですが、競って、ペースが速くなると差し馬にもチャンスが回ってきます。そこの展開予想はしないといけません。さらに、滞在しているかどうか、直前輸送はあまり成績が良くないイメージですし、洋芝適性も考えなければいけません。このレースは③アサカラキングが圧倒的な1番人気でした。前走の逃げっぷりの快勝は逃げて突き放すイメージになりそうです。ですが、福島と函館はコース形態が違います。しかも、逃げたい馬、スピードのある先行馬が揃っているので、ペースは上がることが予想されます。土曜日に、圧倒的な1番人気の逃げ馬が1200で逃げて失速したシーンがありましたので、ここはそこまで信頼感はおけません。2番手の内につけられる馬を狙うのがベストでしょう。枠は騎手の技量です。展開のアヤもありますが、前に出せれば、インが取れますし、後方からでもインをつけれれば、展開次第では伸びてくる可能性もあります。そう考えると、決してイージーなレースではありません。いろいろと函館競馬場の特性、展開、洋芝適性、等、いろいろな条件から噛み合いそうな馬をセレクトするのが馬券に勝つ方法だと僕は思っています。そうなると、良いメンバーが揃って、予想に苦労すると考えます。逃げるのは③アサカラキングでしょうが、この馬が逃げ切れるのか、そこが焦点ですね。

 

 

 予想

 

 ◎  ④ サトノレーヴ

 〇  ⑬ ビッグシーザー

 ▲  ③ アサカラキング

 △  ⑩ ウイングレイテスト

 △  ⑧ カルネアサーダ

 △  ⑨ キミワクィーン

 穴  ⑫ ジュビリーヘッド

 

 ④サトノレーヴはインで番手が取れそうな馬。内枠ですし、絶好です。あとは浜中が上手く乗れるかだけですが、ここは信用するしかありません。⑬ビッグシーザーはスピード決着には疑問視するも、洋芝適性はありそう。位置を取ってくる騎手ですし、坂井騎手はこの馬に乗るためにわざわざ函館に来ていることから、勝負度合いが高いと考えました。⑩ウイングレイテストこの馬は能力は重賞級。59キロと斤量は思いですが、馬格があるのでこなせそう。前々走の1400でもスピードの対応は可と判断して押さえました。⑧カルネアサーダは多分、逃げないで番手で勝負すると考えました。中山もこなしていることから、パワータイプとみて、押さえました。⑨キミワクィーンは前年の勝ち馬ですし、差し展開になったら、突っ込んできそうな馬なので、ここは押さえます。穴馬の⑫ジュビリーヘッドは前年、前々年のこのレースの2着馬。洋芝は合うようで、中団からズバッと来る感じがして穴馬に指名しました。このレースは④サトノレーヴを軸に3連複で勝負します。

 

 

 結果

 

 ③アサカラキングは出は速くはないものの、二の脚で先頭に立つのがいつものパターンですが、今回は二の脚もつかなかったので、押して押して前に行くという感じ。結局は2番手で落ち着きます。逃げたのは②カイザーメランジュ。3番手の内に④サトノレーヴ。中に⑧カルネアサーダ。外に⑩ウイングレイテスト。その1列後に⑬ビッグシーザーがつけるという隊列。ペースは落ちずに4角を回って、直線に。残り100mで、内の馬群を捌いて、④サトノレーヴが抜け出します。先行していた⑩ウイングレイテストも伸びてくる。3着争いは内にスルスルと後方から伸びてきた①サウザンサニー。中からは⑬ビッグシーザーが突っ込んでくるという感じ。1着は抜けましたが、2着以降は混戦でゴールします。 結果 1着、④ サトノレーヴ。2着、⑩ ウイングレイテスト。3着、⑬ ビッグシーザー。三連複配当 7,080円。意外につきました。①サウザンサニーが突っ込んできたときは冷や冷やしましたが、軸が1着なので完勝です。予想通り、③アサカラキングは直線で失速しました。消すまではイケなかったものの、1番人気が飛んだので、この配当だったのだと思いますね。とはいえ、なかなかイージーなレースではありませんでしたが、読み切れたことは嬉しかったですね。展開的に差し勢は内から出ないと厳しい展開でした。これらの情報は来年のこのレースでも活用できそうです。

 

 

 エプソムカップGⅢ 芝1800 18頭 曇り 良馬場

 

 このレースは安田記念の次の週ということで、馬場がどうかという感じです。ですから、内枠よりも外枠の差し勢に期待はしたいですね。このレース、強い実績馬が2頭います。④ヴェルトライゼンデと⑥レーヴェンスティール。④ヴェルトライゼンデは1年以上の故障休養明け。⑥レーヴェンスティールは前走の不可解な負け方。折り合いに難がありそうです。④ヴェルトライゼンデはさすがに長期休養明けですし、調教の動きも良くないので、消しますが、⑥レーヴェンスティールはヒモには押さえたいかなと思いますね。調教でも折り合いが出来てなかったので、相当、疑問視はしています。ただルメール騎手がどうか…そういう感じですので、このレースは軸に迷いました。逃げる候補が2頭。⑩シルトホルン、⑱セルバーグです。⑱セルバーグは外枠ですし、逃げなければダメな馬。ただこの馬はマイルがベストということで、前を行く馬で買えるのは⑩シルトホルンの方かなと。このレースの展開はスローならば、差し馬が圧倒的に有利な展開になります。ただ、ある程度、ペースが早ければ、前も残りそう。ここが思案のしどころです。ただ、⑱セルバーグが勝つにはある程度、流していかないと勝ち目はありません。大逃げを打つ可能性もありますから、現に小倉大賞典では大逃げをうっての3着。小倉と違い、府中は坂があるので、⑱セルバーグにとっては厳しい条件ながら、やはり出していかないと勝ち目はないのでそうすると読みました。差しが決まるのか、先行で決まるのかは思案のしどころで、実に悩んだレースでした。

 

 

 予想

 

 ◎  ⑩ シルトホルン

 〇  ⑮ アルナシーム

 ▲  ⑥ レーヴェンスティール

 △  ① トゥディイズザデイ

 △  ⑪ サイルーン

 △  ⑯ グランディア

 △  ③ ルージュナリージュ

 穴  ⑰ ニシノスーベニア

 

 ⑩シルトホルンは前走も良い走りでした。レベルも低くはないので、同条件ですから、ここは押さえたいですね。⑮アルナシームは調教も良く、外枠は絶好のポジションを取れそう。横山典弘騎手の一発は怖い。⑥レーヴェンスティールは実績は申し分ないのですが、果たして走るのか?という疑問が…とはいえ、押さえないといけない馬です。①トゥディイズザデイはインで溜めたら、怖い馬ですから、ここは押さえたい。⑪サイルーンは上り馬ですし、末脚も申し分ない。ここは押さえないと。⑯グランディアは前走の勝ち方が凄い。良い脚をもっていますが、鞍上が不安。ただ、差し馬としては展開が向けば馬券内はあると思い、押さえました。③ルージュナリージュは差し勢では有力候補。前走も5着ですが、上がり最速をマークし、マイルは短いのではと思わせる末脚でした。ここは押さえないとと思いました。穴馬は⑰ニシノスーベニア。この馬も差し脚は魅力的。東京の田辺でこういう馬に乗ると、穴をあけてくるので、押さえておきたい馬です。このレースは8頭以下に絞り切れなかったので、買い目の関係上、ここは軸1頭しかありません。⑩シルトホルンにするか、⑮アルナシームにするか散々迷いました。馬券を買う直前まで悩みに悩んで、最終的に、初心で⑩シルトホルンにしていたので、この馬を軸にしました。⑩シルトホルンを軸に3連複で勝負します。

 

 

 結果

 

 一番出が良かったのが⑥レーヴェンスティール。二の脚で先頭をうかがう勢いは⑩シルトホルン。結果的に外から上がってきた⑱セルバーグが先頭に立ちます。2番手に⑩シルトホルン。3番手には⑰ニシノスーベニア。外には⑮アルナシーム。その後ろに⑥レーヴェンスティールが構える隊列。ペースは淡々と進み、ミドルペース。1000m通過が58.8秒。ちょい早めのペース。このペースですと後ろが動けない良い感じのペースです。この隊列のまま、四角を回って長い直線に。先頭は⑱セルバーグ。並びかけるように外に⑩シルトホルン。この状態が坂を上った直線まで続きます。残り200mで、⑩シルトホルンがわずかに先頭に立ちますが、外から、⑥レーヴェンスティールが凄い脚で伸びてくる。その内から⑰ニシノスーベニアも伸びてきます。⑥レーヴェンスティールは余裕の感じで先頭に立ち、後ろを突き放します。その後ろを⑰ニシノスーベニアが追っていますが、届きません。その後方は団子状態。後続馬が続々押し寄せてきました。3着は微妙な感じでゴールでした。 結果 1着、⑥ レーヴェンスティール。2着、⑰ ニシノスーベニア。3着、⑩ シルトホルン 3連複配当 13,880円。ゴール直前では声が出ました。残ってくれ~!と。こういうことは凄く僕としては珍しい事象です。結果的にアタマ差で3着に軸が残りましたので、この馬券は的中です。しかし、穴馬指名の⑰ニシノスーベニアはよく2着に来たと自分で選んでいて驚きました。あとはルメール。結局ルメール。という感じで、あの不安説は何だったのか?普通に強いじゃないか!という感じですね。意図的な情報操作でもあったのか・・・という感じもしました。普通に強かったです。しかし、軸指名の⑩シルトホルンが粘り切ったのは嬉しかったです。展開もほぼ僕の想像通りでした。配当も高配当でしたので、凄く満足するレースでした。

 

 先週末は2重賞とも的中という結果でした。意外なことです。読みがたまたま当たったにすぎませんが、気分は良いですね。エプソムカップはことの他、最後は力が入り、熱くなる自分がいました。読みが当たることは嬉しいことです。こういう経験をもっと積みたいなと思いますね。なにしろ、いつも思っていたのと違う!ということが多いですから。とはいえ、競馬はまだまだ続きます。今週末はマーメイドステークスというまた難解なレースですが、重賞がひとつしかないというのも寂しい限りです。でも平場特別戦もありますし、重賞だけが競馬ではありませんから、予想したレースは何とか的中できるように精査したいと思っています。ただ、面白いことに、的中したレースは反省することがないので、それはそれで、考察のしようがないのが不安なところ。全て的中することは不可能ですから、やはり、失敗を不的中を精査し、分析し、次の予想に向けて、考えるというルーティンができないのは不安を感じますね。僕の場合、的中すればすべて良し!という感じではないので、それなりに学びや気づきを得て、前に進みたいと思っていますから、反省はルーティンです。ただ、函館開催が始まったことで、再度、函館競馬場の傾向を見返す機会になりましたから、これから函館競馬場のレースを的中させていきたいという思いです。夏競馬の準備ですね。夏競馬は荒れるのが常ですから、そこを見据えて、しっかり準備していきたいですね。