競馬を再開して今回で4回目のダービー。ダービーは特別な競馬の祭典と言われてましたけど、今回初めて、感動と、込み上げてくるものがあったレースとなりました。それは、あの横山典弘騎手がダービーに勝ったということです。56歳。超ベテランです。55歳の武豊、レジェンドと言われていますが、武豊ほどは脚光を浴びず、参観騎乗と揶揄されていましたが、今年は違っていました。息子たちに忖度せずに勝ちに行っています。しかも、56歳。ダービー出走騎手の中で最年長騎手の横山典弘が勝つという。凄いレースでした。50歳代後半のアラカンと呼ばれる人たちに勇気と希望を与える衝撃的な勝利だと僕は思っています。ダービーというレースは必ずといって良いほど、ドラマがあります。今回も様々なドラマがありました。一つは、勝った、ダノンデサイルという馬、皐月賞の時に出走直前で回避したのです。脚に違和感を感じて横山典弘騎手が直前で止めるということをしました。皐月賞というG1レースで、しかも多少の人気はしてましたから、英断ともいえる決断でした。結果的に、この決断は正しかった。それは、勝利騎手インタビューで、横山典弘騎手が自ら語っていましたが、皐月賞の自分の決断は間違っていなかったと言っています。このインタビューを観て、ウルウルしましたし、それ以前の勝った姿に鳥肌が立ちました。こんなレースは年に何回もありません。素晴らしいという一言につきます。もう一つのドラマは厩舎です。実は5月26日に開催されるダービーの過去では、トウカイテイオーという馬が勝っています。鞍上は安田隆行騎手。今回、同じ5月26日のダービーで勝った調教師はダービー初参戦でありながら、勝利をモノにした、安田翔伍調教師です。安田隆行調教師の息子です。実は5月26日、トウカイテイオーで勝ったレースを安田翔伍調教師は当時、競馬場で観戦し、父の雄姿を観て、調教師になろうと思ったそうです。安田隆行調教師は今年の二月末で引退しました。ダービは調教師としては勝てませんでした。しかし、息子が勝ったという…このドラマも鳥肌モノです。同じ5月26日というドラマ。こういう憎いことを競馬の神様は演出します。やっぱり、日本ダービーは特別なレースになっていると今回、あらためて思いました。こういう感動を時より見せるのが競馬というモノです。人と人とのつながりや因縁や因果が交錯するこういう人間ドラマを馬が叶えるというドラマ。こういうのを見せられると、競馬はやめられなくなりますね。当然、ギャンブルの要素は多分にありますが、こういうドラマも用意しているのが憎い感じがしています。今回もそういう余韻に浸りながらも、回顧をしっかりしていきたいと思っています。

 

 

 5月25日 クッション値  東京  9.7  京都  9.8

 5月26日 クッション値  東京  9.9  京都  10.0

 

 

 5月25日 葵ステークスGⅢ。芝1200 三歳限定戦 18頭 晴れ 良馬場

 

 このレースは3歳のスプリント重賞です。3歳時はマイラー以上の距離適性がないとクラシック路線に向かえませんが、どうしてもスプリントを主戦にするお馬さんは出てくるものです。古馬になれば、スプリント路線はG1レースや重賞は多々ありますが、3歳時はこのレースしかありません。なので、3歳の優秀な馬が集結するというレースです。今回は骨のあるお馬さんが多数揃いました。先行馬、逃げ馬が多く、ハイペース戦が予想されます。通常、ハイペース戦になると、差しが効く展開になりそうです。現にオッズもそういう感じで動いています。過半数以上の競馬民はそういう方向で動くと予想しているようです。ただ、前年はモズメイメイがロケットスタートをして、そのまま逃げ切るというレースでした。今回も晴れ、良馬場で、クッション値も高く、これは1200ですし、京都はゴール前に坂がありません。前が止まらない展開になると僕は考えました。そうなると逃げれるのはどの馬か。それを考察しながら、ただ、差してきても良い馬を押さえつつもという感じで馬券の予想を組み立てました。これはあの騎手に託すしかないという個人的な思いです。それでは予想です。

 

 

 予想

 

 ◎  ⑰ ピューロマジック

 〇  ① ナムラアトム

 ▲  ⑩ エドヴプレ

 △  ⑭ ナナオ

 △  ③ ガロンヌ

 △  ⑬ ペアポルックス

 穴  ⑨ アウエイキング

 

 ⑰ ピューロマジックはスピードのある馬です。ただ人気がありません。でも、ここは横山和生騎手に賭けたいと思いました。横山和騎手は腹をくくって逃げる時は上手い逃げをします。そこに賭けたいと思いました。逃げての前残り。この想定で馬券を組み立てたので、3着以内は来ると思いました。①ナムラアトムは先団に取り付き、コース替わりの内有利馬場を利すると考えました。前目から差してくるイメージですが、イン先行なら良いと判断しました。⑩エドヴプレは前にも行ける馬で2番手についたら、しぶとい馬ですし、桜花賞でも好走している重賞馬。ここは人気はするでしょうが強い馬だと思っています。⑭ナナオは先行できればしぶとい馬。以前、買わなくて痛い目に遭ったので、ここは押さえておきたいですね。③ガロンヌは先行差しならばこの馬という感じです。末脚も持っていますし、展開が向けば馬券内はありそうです。⑬ペアポルックスはいつも2番手につけている馬で、先行させるとしぶとい松若騎手。ここは押さえていても良いと思いました。穴馬は⑨アウエイキング。差し展開になったら、この馬が差しこんでくる考えました。調教も良いので一発あるかもという期待です。⑥オーキッドロマンスは逃げられないともろい馬ですし、人気の内田博はずっこけるので、消しました。前走は買っているので、怖い存在ではあるのですが…このレースは⑰ピューロマジックを軸に3連複で勝負します。正直、抜けている馬が見当たらないですし、人気と僕の見た手が違うので、かなりドキドキしましたが、日和ることなく、この馬を軸にしました。

 

 結果

 

 スタートよく、ポンと飛び出したのは⑰ピューロマジック。この馬がハナに立ちました。予想通り。2番手に⑬ペアポルックス。3番手に⑭ナナオという隊列。快調な逃げで、ペースはややハイペース展開。隊列は動かず、4コーナーを回り、直線に。逃げている⑰ピューロマジックに⑬ペアボルックスが並びかける。ただ、そこから再度⑰ピューロマジックが突き放す。前が止まらない。3番手の⑭ナナオが⑬ペアボルックスに迫ってくる。先行差し勢も、ようやく脚を延ばしてくる。⑩エドヴプレ、⑫シカゴスティングと。しかし、前が止まらない。前残り決着となりました。 結果 1着、⑰ ピューロマジック。2着、⑬ ペアポルックス。3着、⑭ ナナオ 3連複配当 58,860円。やったー!という感じです。横山和を信じて良かった!という感じでした。快勝です。展開も予想通りでしたし、完璧です。しかも、意外に高配当だったのでびっくりました。これはダービーに向けて幸先が良い。⑰ピューロマジックは秋以降が楽しみな存在となりますね。あのスピードと持続力。上手いこと成長してくれるとスプリント路線が楽しみな逸材です。今回のレースは差し勢には全く向かない展開でした。また、1400気質の馬も少しわかった気がしますので、実りの多い決着に満足です。

 

 

 5月26日 日本ダービーG1 芝2400 三歳限定戦 17頭 晴れ 良馬場

 

 日本ダービー。競馬界の最高峰と呼ばれるレースです。このレースに勝つことができた馬は種牡馬になれるという称号を得られるレースです。今年は7900頭の生まれた馬の頂点を決めるレースとなります。日本ダービーは通常のG1レースと異なり異様な雰囲気があるようです。なので、このレースに出場できるだけでも名誉なことですし、ましてや勝つとなると大変な偉業になります。騎手にとっても通常のメンタルではやられてしまうようなレースのようです。とはいえ、ダービーはあまり波乱が起きにくいレースでもあります。強い馬が勝つというのがおおよその傾向ですし、人気上位5頭から勝ち馬が出るのが傾向ですから、その辺を押さえておけば馬券は獲れるというレースです。今回のダービーは無敗の皐月賞馬、⑮ジャスティンミラノが外枠に入ったことで、マークがきつくて、包まれての着外はなさそうです。ですが、ここでアクシデント。逃げ馬として注目されていたメイショウタバルが出走除外になってしまい、逃げ馬不在のレースの成ってしまいました。そうなると、何が逃げるのか、という感じになります。武豊の⑪シュガークンが逃げたら厄介だと思いました。武豊の逃げはヤバいです。そう考えながらも、何とか、押さえておきたい馬を押さえる予想をしました。無敗の皐月賞馬が勝つのか?、ウオッカ以来の牝馬のダービー馬が誕生するのか?話題は尽きませんが、意外に堅い決着になるのかもしれません。

 

 予想

 

 ◎ ⑮ ジャスティンミラノ

 〇 ⑨ ダノンエアーズロック

 ▲ ② レガレイラ

 △ ⑥ コスモキュランダ

 △ ⑬ シンエンペラー

 △ ⑧ アーバンシック

 穴 ⑤ ダノンデサイル

 

 ⑮ジャスティンミラノは死角なしといったところでしょう。ハイペース戦でもスローペース戦でも好位につけられ、確実に伸びてきます。無敗の2冠馬は有力でしょう。⑨ダノンエアーズロックはモレイラ騎手鞍上で、しかも2歳時は一番強いと言われていた馬。先週のオークスのチェルヴィニアのように評判通りに強いと考えます。②レガレイラ。怖いのは鞍上のルメール。先週のオークスも勝ってしまいましたし、東京G1はとにかく馬券内に来る可能性が高い。ここは押さえておきたいですね。⑥コスモキュランダは弥生賞の勝ち馬。弥生賞を勝った馬はダービーで好走するという僕の経験則上、この馬は押さえたいですね。⑬シンエンペラーは安定して馬券内に来ている馬。前目につけたら、案外残りそうな馬であると考え、押さえました。⑧アーバンシックは皐月賞の感じですと、逆転する可能性を秘めるのがこの馬だと思います。差し脚は目を見張るものがありますので、ここは押さえておきたいですね。穴馬は⑤ダノンデサイル。この馬は皐月賞回避した後も順調に攻め馬ができ、調教が良かったので、前目で残れば、馬券内はあると考えました。西村騎手、鮫島克騎手はダービー初出場なので、消します。あの武豊でさえ、10回目でやっとダービを勝ったというぐらいダービーに勝つのは難しい。しかも初出場で馬券内は無理でしょう。⑫シックスペンスはマイラーと考えて、怖いのですが、消しました。このレースは⑮ジャスティンミラノを軸に3連複で勝負します。

 

 結果

 

 逃げたのは何と⑱エコロヴァルツ。二番手は内に⑤ダノンデサイル。外に⑪シュガークン。4番手の外に早くも⑮ジャスティンミラノ。それを見るようにして、⑫シックスペンスがつきます。②レガレイラは後方の内に。⑨ダノンエアーズロックは中団の中にといったところ。ペースはスローで、1000m通過が62.2秒という感じ。スローペースです。このスローペースを察したか、⑥コスモキュランダがまくりを返しします。その後を続くように①サンライズアースもまくりを開始します。3コーナー過ぎて、⑥コスモキュランダは2番手集団に取り付き、①サンライスアースは先頭の⑱エコロヴァルツに並びかけました。4角を回って直線に。先頭は内から⑱エコロヴァルツ、⑪シュガークン、①サンライズアース。その後ろに内から⑤ダノンデサイル、⑮ジャスティンミラノ。⑥コスモキュランダという感じ。府中の長い直線でどう入れ替わるかです。残り400mのところで、内を突いて、⑤ダノンデサイルが抜け出す。外から⑮ジャスティンミラノが追い上げてくる。残り200mで、⑱エコロヴァルツ、⑪シュガークンは後退するも、差し勢が上がってこられない。中を割って⑬シンエンペラーが追い込んできます。残り100mで完全に⑤ダノンデサイルが突き抜けて、セーフティーリード。⑮ジャスティンミラノは届きそうで伸び悩む感じ。そこでゴールでした。 結果 1着、⑤ ダノンデサイル。2着、⑮ ジャスティンミラノ。3着、⑬ シンエンペラー 3連複配当 21,250円。横山典弘がダービー勝った!驚きでした。穴馬指名していたのに、勝つとは…しかも思っていた以上の高配当。それよりも、感動し、身体が熱くなり、勝利ジョッキーインタビューでは皐月賞除外の決断は正しかったという発言で泣きそうになり、鳥肌が立つような凄いレースが観れました。ダービーでここまで感動するレースは近年なかったので、凄いレースを観たという感じです。正直、馬券のことはどうでも良かったです。ただただ、このレースは凄かった!という感じでした。今回のダービーで最年長の56歳の騎手が勝つというのはまだまだ若いモノには負けないという気概を見せてくれました。勇気をもらえた感じがしました。ちょっと、心に残るレースのひとつになったのは間違いないと思いますね。

 

 

 目黒記念GⅡ 芝2500 ハンデ戦 13頭 晴れ 良馬場

 

 残念ダービーと言われるこのレース。ダービーの後で重賞ってという感じですが、ダービーの負けをここで取り返すという意味合いがあるのか、重賞レースを組み込んでいるというのが面白いところです。たいていの競馬民はダービーで終わり、真っ白な灰になっている状態ですから、あまり力が入りません。実はこのレースに関しては騎手も同じで、腑抜けな状態になっているようです。ですから、このレースの狙い目は上位馬とダービーに出走していない騎手と外国人騎手に狙いを定めます。ダービーに出走している日本人騎手は馬券には絡まないのが、ここ3年の僕の中の経験則。まあ、ダービーで終わったという感覚が騎手もあり、普段の騎乗はできない、切り替えられないのがダービーというレースの異様さでしょう。そう考えて、馬券を予想しました。

 

 予想

 

 ◎ ④ クロミナンス

 〇 ⑨ シュトルーヴェ

 ▲ ⑤ ヒートオンビート

 △ ⑫ ケイアイサンデラ

 △ ② サトノグランツ

 △ ⑥ シュヴァリエローズ

 穴 ⑬ バラジ

 

 ④クロミナンスはルメール騎手。ここは馬券内に来るでしょう。⑨シュトルーヴェはモレイラ騎手。ここも鉄板の馬券内に。⑤ヒートオンビートはGⅡでは堅い馬ですし、坂井騎手は若干不安ですが、ここは馬券内はあると考えました。これは馬の実力です。⑫ケイアイサンデラはこの重賞に乗るためにきた藤懸騎手。大逃げを期待します。このレースは逃げ馬が馬券内にくるので、一発を期待です。②サトノグランツは川田騎手は昨年も4着とやっぱり切り替えができないのは不安ですが、この馬は実力通りならという感じで入れました。⑥シュヴァリエローズは普通に前目につけれれば、粘り込める馬なので、馬の実力で。西村騎手には酷な話ではあるのですが…穴馬の⑬バラジは昨年も好走しており、前目につけれれば、粘り込み期待できますし、ダービーには乗っていない丹内騎手。これは期待します。このレースは④クロミナンスを軸に3連複で勝負します。

 

 

 結果

 

 逃げたのは⑫ケイアイサンデラ。二番手に⑬バラジ。3番手に⑥シュヴァリエローズと理想的な隊列。⑫ケイアイサンデラが1コーナー過ぎてから、大逃げを打ちます。ぐんぐん差を広げますが、ペースはそこまで速くはありません。1000m通過が61秒。まあミドルペースのような感じです。⑬バラジは離れた二番手ですが、徐々に、前にいる⑫ケイアイサンデラとの空いた距離を詰めにかかります。3コーナを過ぎて、⑫ケイアイサンデラとの差がぐっと縮まり、4コーナーでは捕らえにかかります。4角を過ぎて直線に。前は⑫ケイアイサンデラと⑬バラジが並んでいます。残り400mでも、この2頭が先頭争いです。残り200mで、大外から後方にいた、⑨シュトルーヴェが凄い脚で突っ込んでくる。そこに、②サトノグランツと⑥シュヴァリエローズが粘り込む。好位につけていた④クロミナンスも突っ込んでくる。接戦状態のままゴールになります。 結果 1着、⑨ シュトルーヴェ。2着、⑥ シュヴァリエローズ。3着、④ クロミナンス 三連複配当 5,280円。西村騎手は意外でした。この騎手はメンタルの切り替えが早い。川田騎手はまた4着なのに…西村騎手はどこかでG1レースを勝てるそうな気がしました。メンタルがヤバい。坂井騎手、川田騎手、横山武史騎手は馬券内には来れなかったのに…通常とは違う感じのレースですから、ここはやはり外国人騎手は強いですね。⑥シュヴァリエローズの長距離戦は今後も見逃せないですね。

 

 

 珍しいことに、先週末の重賞は全て的中という年に何回もない事態となりました。これはこんぴらさんのお参りにいった効果かも…とはいえ、ダービー&目黒記念は3年連続の的中なので、凄く相性が良い感じですね。気分は良いです。ただ、ダービーがあまりにも凄いレースだったので、ちょっと切り替えるのは難しいかなと。まだまだ余韻に浸りたい気分ではあります。今週は安田記念ですが、香港馬2頭がどのくらいやれるのかが注目ですね。今月の負けは先週末で一気にプラスに変換されたので、負け続きの僕にとっては良い傾向です。今年は1月以外は負けが込みすぎて、酷い目に遭ってましたから、ここから維持または上がっていく感じで、競馬を頑張りたいですね。今週末も勝てるようにしっかり準備はしていきたいですね。