普段、僕はあまり音楽を聴きません。せいぜい、車を運転している時に昔、録音した歌が流れてくるぐらいです。それもあまり更新していないので、古い曲ばかりです。家にいる時はよくYouTube動画を観るのですが、大抵木曜日は競馬の追い切り調教の動画を観ています。意外に時間がかかるので、それに費やすのが木曜日の恒例みたいになっています。まあ、土、日曜日の準備ですね。競馬予想は金曜日の夕方から始めています。ですが、昨夜、ふと追い切り動画を観ることなく、2時間ぐらいですか、ずっと音楽を聴いてました。こういうことは久しぶりです。大阪に来て初めてかも。不定期でそういうバージョンになることがあります。その時の気分で、音楽を聴くのですが、曲はあまり決まっていません。よくありがちなのですが、YouTube動画ではお勧めが出てくるので、思わずこれ!ってなると、どんどん止められなくなるということが起きます。気づけば2時間。そういう曲たちの一部を御消化していきたいと思っています。全曲ではないのですが、これは沁みた~という感想も添えて・・・

 

 ます、この音楽を聴きながらの夜になったきっかけなのですが、この動画でした。お勧めに上がっていたので、思わず視聴しました。

 

 

 ピアノの弾き語りなのですが、ピアニストが昔の名曲を弾き語りする動画が出ています。これもそのひとつ。たまたまお勧めに出てきたので、観てみることにしました。多分、この演奏者は有名な方だと思いますが、この曲がヒットしている時には生まれてないと思います。でも、こうやって、引き継がれていくというのは凄くよいなぁ~と思いました。歌詞自体はないのですが、僕は歌詞を覚えていて、凄く前向きに思える内容です。この曲は1979年にヒットしたのですが、僕は中学1年生でした。そういう時期に、名曲がバンバン登場してました。それらに憧れ、影響されたのは今でも僕にとっては財産です。凄く音楽が豊かな時だったと思います。

 

 ここが入口で、きっかけとなりました。この人の動画をもう1曲

 

 

 この曲をピアノの演奏で聴くのはヤバいです。僕がユーミンの曲で何が好きか?と言われれば、たくさんあるのですが、たいていは荒井由実時代の曲をセレクトします。その中の一曲なのですが、荒井由実時代の曲は凄い!と僕は個人的に思っています。というもの、切れている!ぶっ飛んでいる!という感覚です。ですから心に沁みるどころか、刺さるのです。それを淡々と歌い上げているのが凄いと思いました。歌詞が上にいっちゃっている感じが凄くするのです。この歌も多少構えていないとやられてしまう曲なので、凄く美しさを感じますね。音楽に美しいという表現をするのは違うかもしれませんが、そういう表現が僕にはピッタリのような曲だと思っています。この曲は時と場合を選びますが、それが合致している時に聴くと、凄く心に沁みますね。名曲です。ちなみに、この曲も演奏者は生まれていなかったと思いますね。

 

 この小雨さんのYouTube動画きっかけで、さらに、もう1曲・・・となったのですが、それを聴いたら、やはりオリジナルの方がいいなと思ったので、それを聴きました。

 

 

 この曲も1979年の発売です。1979年という年は恐ろしい。名曲揃いですが、当時は普通にレコード発売を乱発していた時期です。サザンオールスターズにとってもこの曲は勝負曲でした。デビュー曲『勝手にシンドバット』でついてしまったレッテルの逆をいく作品。この曲の登場でサザンオールスターズの奥行きがだいぶ大きくなって、今もなお、活動をしているというバンドになっています。今年で46年目。休みながらも続いているのが凄いです。45歳以下の人達は生まれた時からサザンオールスターズがあったというのが感慨深いです。僕はサザンオールスターズで何が好きか?という質問には必ずこの曲を言います。これは不動です。23歳ぐらいの時、何回目かの復活ライブをテレビでやっていて、散々盛り上げた後、この曲がかかった時は身体中鳥肌の感動をしたのを覚えています。今でもその感覚は覚えていて、今回聴いたときも、ぶぁ!ッと来ましたね。素晴らしい名曲だと思います。

 

 で、サザンオールスターズとなると、桑田佳祐。桑田佳祐のソロの曲ですが、この曲にも思い入れがあります。

 

 

 この曲が発売された時は大阪に初めて住んで、江坂での思い出がよみがえる曲ですね。このMVにはユースケ・サンタマリアや内村光良も出演している豪華なMVです。知っていないと気がつかない感じですが、桑田佳祐メソッドが全部入っているという感じの曲ですね。この曲を聴くと大阪の江坂にいた時の思い出がぶぁっと来ますね。ちょうど、札幌から転勤してすぐでしたし、北海道マインドが抜け切れていなくて、仕事でも凄く苦労した時のことが思い出されます。僕にとっては感慨深い曲です。今の寒い時期にはピッタリですが、何とも言えない癒しがあったのを僕は思い出させる曲ですね。

 

 次はまた、カバー曲なのですが、この女性の魂の叫びのような歌唱力には惹きつけられました。歌い継がれるって良いですね。

 

  

 中島みゆきも凄い音楽家です。歌詞が素晴らしい。しかも情念を惜しげもなく出しているのが素晴らしい。この歌をどこで知って、弾き語りをするようになったのかは謎ですが、この女性の歌声には鬼気迫るところがあり、思わず唸ってしまいました。この女性もこの曲が世に出たころは生まれていませんが、ここまで歌い上げるとは…サムネに入っているように魂を震わすとはこのことですね。僕は中島みゆきはあまり通ってきていないので、そこまで詳しくは知りません。でもこの曲も名曲だと思います。エールを送る歌としては最高の曲だと思っています。

 

 次もカバーなのですが、唸りましたね。

 

 

 これは路上ライブです。でも沁みました。僕は20歳台の時にオフコース、及び小田和正の歌の歌詞には違和感を覚えていました。何、キレイごとを並べて…というナナメの視点から見ていたのです。でも、50歳代を迎えて、この曲の歌詞の言葉の限界を知るように思いました。20歳台の僕の視点をはるかに凌駕した、上のまた上のレベルのことを歌詞にしていると今は気がつきました。当時から、小田和正は天井人みたいな感覚とセンスで歌っていたのですね。ですから、受け取り側が問題なのです。どう受け止めるかで、内容がだいぶ変わってくると僕は思っています。ですから、久しぶりにこの曲を聴いたのですが、心に沁みますね。しかも、この歌い手さんも歌唱力が抜群です。ですから、鳥肌モノでした。染みるわ~この曲。しかも、このように若い人が歌い上げるということが素晴らしい。語り継がれる、引き継がれるということの凄さを感じました。

 

 これらは、ほんの一部です。ただ、ご紹介できない曲も何曲もあります。こういう感じの曲を聴いていると、だいぶ心が揺さぶられ、染みているので、だいぶ涙腺が緩くなった時に、この曲をチョイスしました。しかし、オリジナルよりも、僕がグッとくるのはご紹介する方の動画の方です。まあ、ドラマの予告のバージョンなのですが…

 

 

 これは宇多田ヒカルの『First Love』をドラマ化したもので、その中で、『First Love』という名曲のフルバージョンがあります。まあ、ドラマの予告に『First Love』が丸ごとかけられているという感じです。ですが、このドラマ、凄くお勧めです。この動画で出てくるシーンは全てわかるのですが、どういう展開だとか、こういう展開だというのがわかりすぎていて、散々揺さぶられた心から、涙腺が反応して、涙があふれてきました。このドラマは観ないと損する類のドラマであると僕は思っています。あらすじはよくあるパターンではあります。でもそれ以上のモノがこのドラマにはあるのです。以前にこのブログで『First Love』というドラマのことを散々お話ししましたので、内容は割愛しますが、僕の持っている北海道マインドが蘇る作品ですので、感動もひとしおです。ちょっといいますと、仕掛けや伏線が細かいものまで全部回収されている。そして、最終話のためのドラマという感じで素晴らしい作品だと個人的に思っています。なので、この曲とともに、動画を観ていたら、涙腺崩壊。大号泣・・・こんなに大泣きしたのは久しぶりですね。ここで今回の音楽鑑賞は終了しました。これ以上の感動はこの日は無理であると悟ったからです。

 

 凄く久しぶりに音楽鑑賞というモノをしました。最後は大号泣でしたが、こういうことは滅多にありません。ですが、若者達に、昔の40年以上前の曲が引き継がれ、歌われているということ、しかも再生数が伸びている点には凄く良いことだと思いました。歌い継がれるということは素晴らしいこと。本来、当時の感覚で消費という感じでしたが、残る曲は残るんですよね。これは凄いことだと思いました。こういう、音楽を聴きながら過ごし夜も悪くはありません。感受性やセンスが老化していなければ、充分楽しめるものです。そして、音楽は生きる力の原動力になるということをあらためて思いました。