先日、友人から優里の『レオ』という曲を知っているか?と言われました。『もし、知らないなら、MVを観て!』とお勧めされました。僕は人からお勧めされたコンテンツは必ず体験しています。断る理由などないですから。で、MVを観てみました。

 

 

 これを観たら、一発でやられます。犬好きだったり、犬を飼ったことがある人にとっては堪らないMVです。ちなみにその友人も大の犬好きです。でも、これは曲としては斬新です。何しろ歌詞が犬目線で語られているところだからです。つまり、犬や猫などのペットを所有したことがない人にとってはまるで乗れない曲なのです。かなりコアな層を狙っている感があります。曲のメロディーはどこかで聴いたことがある曲調です。ただ、このMVがヤバいのです。製作者の意図はわかるのですが、これを入れて来るか!という感じのシーンが所々に入っていきます。製作者の思惑通りに感動させられてしまうのです。わかったいるのに、感動させられてしまうのは凄いところです。イヌと共に成長していく女性の物語がそのMVにはあります。これがもう堪らないですね。イヌはどうしても、人間よりも寿命が短いので、いざというシーンも上手く描かれています。犬好きで、泣きたい時にはお勧めのMVです。きっと、日常で忘れてしまっていることが思い出されることでしょう。

 

 こういうコアな層を狙っていく、ただ、そのコアな層には確実に刺さるという戦略は素晴らしいと思います。しかも、これだけ心を揺さぶられるMVを観たのは久しぶりですので、凄く斬新です。メタファーとかほとんどなく、直球勝負のところが良い。これはやばいな~!というMVです。MVだからこその尺がちょうど良いのかもしれませんが、この曲はMVがあったこそ成立している曲だと思いました。イヌの名前は『レオ』なのですが、この名前も特殊過ぎず、丁度良い。何もかもが平凡なのですが、平凡の中で、感動は詰まっていると思いましたね。ありがちなことなのですが、感動する。心が動く。これが日常であり、日常こそ、実はたくさんの感動があるのだと僕は思いました。